町野はボルシアMGに加入 photo/Getty Images
立ち上がりは厳しいスタートに
まだドイツ・ブンデスリーガは始まったばかりだが、すでに危ない位置にいると指摘されているクラブがいくつかある。
独『Sport1』が冬の市場でテコ入れが必要と指摘したのは、ボルシアMG、ハイデンハイム、シュツットガルト、フライブルクの4チームだ。
ボルシアMGとフライブルクに共通しているのが日本人選手の存在だ。ボルシアMGは今夏にDF板倉滉が退団。前線ではホルシュタイン・キールからFW町野修斗が加入したが、主力退団の影響の方が大きいのか、チームはなかなか結果が出ていない。開幕から1分2敗と白星がなく、先日には指揮官セオアネの解任を発表。早くもチームは緊急事態だ。
フライブルクではMF堂安律が退団し、同じく中盤から違いを生み出せるMF鈴木唯人がブレンビーIFから加入。しかし堂安だけでなく、エヴァートンへ移籍したMFマーリン・ロール、PSVへ移籍したDFキリアン・シルディリアらの穴が埋まっていないとの評価だ。鈴木もまだ得点・アシストがなく、堂安級の活躍を見せるのは簡単ではない。
シュツットガルトは移籍市場閉幕間際にFWニック・ヴォルテマーデをニューカッスルに引き抜かれた影響が大きい。昨季もDFBポカールこそ制したものの、リーグ戦の方は9位と平凡な順位に終わっている。ヴォルテマーデの退団に加えてデニズ・ウンダブも靭帯の怪我で離脱してしまった。最前線で起用できるのはエルメディン・デミロビッチのみとなっていて、攻撃陣は冬の補強が必須だ。
ハイデンハイムは開幕3連敗を喫した唯一のチームであり、降格の心配をしなければならないだろう。昨季も16位とギリギリの残留撃だっただけに、今季はいよいよ危ないか。