MLS得点ランキング首位、ナッシュビルのサリッジ Photo/Getty Images
MLSのナッシュビルでプレイ
プレミアリーグのファンで、FWサム・サリッジの名前を記憶している人はどれくらいいるだろう。ボーンマスのユースで育ち、22-23シーズンにはプレミアに昇格したノッティンガム・フォレストでプレイしたサリッジだが、シーズン通してわずか1得点。
そんな27歳のサリッジが、アメリカのMLSで最高のゴールスコアラーになっているのだからわからないものだ。サリッジはこれまで21得点を挙げ、現在得点王争いでトップに立っている。僅差の20ゴールで後を追うのは、あのリオネル・メッシ。サリッジはいま、メッシ以上の得点を挙げる選手になっている。
ナッシュビルに残された試合数は4つ。一方のインテル・マイアミはクラブワールドカップ出場の影響で7試合を残しており、最終的にサリッジがメッシを超えてゴールデンブーツに輝くことは難しいのかもしれない。しかしサリッジはメッシと争うほど得点を挙げていることに、手応えを感じているようだ。『FourFourTwo』のインタビューで次のように語っている。
「メッシとレースをするのは僕にとって特別なこと。ちょっと非現実的だね」
7月にはインテル・マイアミとの試合があり、メッシとの直接対決も経験している。その試合ではメッシが2得点を挙げ、ナッシュビルは1-2と敗れた。
「ボックスの端からのフリーキックがあって、メッシが得点するだろうと思った。そして実際に得点したんだ。本当にすごいよ。彼は何もないところから何かを作り出すことができるんだ」
「メッシは試合で何ゴール決めるかわからないし、それをコントロールすることもできない。でも僕は自分のできることに集中している。彼が好調なのも嬉しいよ。ある意味、僕と彼が対決しているようなものだからね。でもゴールデンブーツ獲得を狙う選手は、まだ他にもいる」
シカゴ・ファイアー戦では4ゴールを叩き出したサリッジ。爆発力のあるストライカーで、得点王争いはまだまだどうなるかわからない。メッシを超えることができれば、彼のサッカー人生においてひとつのハイライトとなるはずだ。