シモンズはライプツィヒからトッテナムへ photo/Getty Images
今季はガラリとチームが変わった
今夏の移籍市場で最も激しく動いたクラブの1つに、ドイツのライプツィヒが挙げられる。FWベンヤミン・シェシュコをマンチェスター・ユナイテッドへ、シャビ・シモンズをトッテナムへ売却するなど、今夏だけで1億9510万ユーロ分の選手を売却した。
その代わりにスポルティングCPからFWコンラッド・ハーダー(20)、ギョズテペからFWロムロ(23)、レガネスからFWヤン・ディオマンデ(18)、PSVからFWヨハン・バカヨコ(22)、ルーヴェンからMFエゼキエル・バンズジ(20)、レッドスターからMFアンドリヤ・マクシモビッチ(18)、ケルンからDFマックス・フィンクグレーフェ(21)を獲得していて、補強には1億3600万ユーロを費やした。今夏の新戦力もライプツィヒらしい若手選手中心で、ここからの育成がライプツィヒの得意とするところだ。
シェシュコやシモンズ、FWロイス・オペンダらを引き抜かれた影響は大きいだろうが、今夏の新戦力たちが育てば1、2年後に面白いチームとなるはずだ。
『Transfermarkt』によると、クラブのマルセル・シェーファーSDはライプツィヒが大事にしてきた補強戦略を意識して動いたと今夏を振り返っている。
「イングランドに選手を売るのも悪くないだろう?我々はチーム最高のプレイヤーを2人もイングランドへ売却した。プレミアのクラブとの競争は厳しい。上位クラブだけでなく、昇格組との資金競争があるのだ。中にはブンデスリーガ全体よりも多いのではと思えるほどお金を使っている昇格組もある。しかしこれが競争であり、市場原理だ。この状況に解決策を見つけたい。ライプツィヒにとっての解決策は、若くてハングリー精神に溢れ、高いポテンシャルを持つ選手の獲得に注力することだ」
プレミアのクラブと資金力で競争するのは難しく、ライプツィヒのようなクラブは市場の『掘り出し物』を見つけていく必要がある。今夏も複数の若手を加えたが、今夏の目利きは上手くいくだろうか。