開幕から連勝を続けるレアル photo/Getty Images
昨季は攻撃の70%が左サイドからになっていた
昨季のレアル・マドリードでは、FWヴィニシウス・ジュニオールとキリアン・ムバッペが攻撃の軸になっていた。2人に共通するのは、左サイドに流れたところからの仕掛けに強みがあることだ。
左ウイングを主戦場とするヴィニシウスに加え、最前線に入るムバッペも左からの仕掛けを得意にしている。それもあり、スペイン『as』によれば昨季のレアルは攻撃の70%が左サイドからとなっていた。
右サイドにはロドリゴ・ゴエスやブラヒム・ディアスが入っていたが、仕掛けの中心は左サイドだった。しかし、この部分が今季のシャビ・アロンソ体制で変わってきている。
アロンソは右サイドに今夏の新戦力フランコ・マスタントゥオーノを起用していて、この選択がハマっている。同メディアは「レアルはもう左サイド専門ではない」と伝えているが、右から仕掛けるマスタントゥオーノのおかげで攻撃に偏りがなくなってきている。
20日にはラ・リーガ第5節でエスパニョールを2-0で撃破したが、このゲームではマスタントゥオーノがチーム最多6回のドリブル成功数、クロス本数はマスタントゥオーノが2本でヴィニシウスが0、パス本数はマスタントゥオーノの45本に対し、ヴィニシウスは39本と、マスタントゥオーノの方が印象的なスタッツを記録したと言える。
一部ではアロンソとヴィニシウスの関係を問題視する声も出てきているが、攻撃が左サイド頼みになっていないのは心強い。ヴィニシウス依存ではなくなっていて、攻撃には確かな幅が生まれてきている。