レアルで活躍するムバッペ photo/Getty Images
今夜のアトレティコ戦が1つのテストに
昨季のレアル・マドリードが抱えていた問題の1つに、前線からの守備が挙げられる。前線でキリアン・ムバッペとヴィニシウス・ジュニオールを同時起用した際、両者のプレスが緩いとの指摘があった。
今季より指揮官はシャビ・アロンソに交代したが、ここまでは順調だ。リーグ戦、チャンピオンズリーグ合わせて全勝で、守備のトラブルも目立っていない。
『ESPN』はアロンソがムバッペら前線の選手の意識を変えたのかと注目しているが、ムバッペは今季リーグ戦6試合で15回のボールリカバリーを記録している。これは1試合平均2.5回となり、昨季の1.06回からは大幅に増えている。もちろんまだ試合数は多くないが、同メディアは良い傾向と捉えている。
2-0で勝利したエスパニョール戦では、リードしていた73分にムバッペが相手のカウンターアタックに対して守備に戻り、ピンチを救うシーンもあった。
ムバッペは「監督はもっと早くボールを奪い返すことを望んでいて、指示通りに動くようにしている。監督は高いブロックを維持し、高い位置でボールを奪い、そこからチャンスを作ることを求めている。慣れればチームの成功に繋がると思う。チームに貢献したいんだ。ゴールを決めるのも、プレスをかけるのも、アシストをするのも、チームへの貢献だ」と語っていて、昨季から意識に変化が見られる。
昨季はチャンピオンリーグでアーセナルに敗れた際にも、チーム全体の走行距離が少なすぎるとの批判も出ていた。
とはいえ、まだ強敵との対戦がないのも事実。27日にはラ・リーガ第7節でアトレティコ・マドリードとのダービーマッチに挑むことになり、同メディアはこれが最初のテストと注目する。ここで全員のハードワークと高い位置からの守備がどう機能するのか、アロンソ体制に注目が集まる。