フィオレンティーナはなぜ昨季限りでパッラディーノ体制を終えた...の画像はこちら >>

昨季パッラディーノの下で印象的なサッカーを見せたフィオレンティーナ photo/Getty Images

今季からピオリ体制に

昨季セリエAで6位に入り、UEFAカンファレンスリーグ出場権を手にしたフィオレンティーナ。しかし、今季はここまでリーグ戦4試合を戦って2分2敗と勝ちがない。



やはり気になるのは、今夏の指揮官交代だろう。昨季はラファエレ・パッラディーノが指揮していたが、パッラディーノは今夏に退任。新シーズンよりフィオレンティーナ指揮官にはステファノ・ピオリが就任した。

ピオリは過去にもフィオレンティーナを指揮していたことがある経験豊富な指揮官ではあるが、今季のスタートは鈍い。昨季のままパッラディーノ体制がベストだったのかもしれない。

ただ、クラブとパッラディーノの溝は思った以上に大きくなっていたようだ。伊『Gazzetta dello Sport』によると、パッラディーノはフィオレンティーナで続けていくことが難しい状態にあったと振り返っている。

「サッカーはパズルのようなものだと考えている。全てのピースが上手く噛み合って初めて成り立つのだ。フィレンツェでの成果を誇りに思うけど、もはや継続するための条件が整っていなかった。我々の考え方やビジョンはあまりに異なっていた。退任後に選手たちがビデオ通話やメッセージをくれて、涙が出たよ。
選手たちと共に様々な経験ができた。今でも連絡は取り合っている」

そして何より気になるのが、昨季パッラディーノの下で才能を開花させたFWモイーズ・キーンだ。昨季はリーグ戦で19ゴールと大ブレイクしたが、今季リーグ戦ではまだゴールがない。キーンの能力を引き出すうえでパッラディーノが最適な指揮官だったとも言えそうで、キーンの停滞はフィオレンティーナ&イタリア代表にとって大きな痛手になる。



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