2006W杯を制した当時のイタリア photo/Getty Images
近年は苦戦が続いている
2018、2022と2大会続けてワールドカップ出場を逃し、2026ワールドカップ欧州予選でも初戦でノルウェーに敗れる苦しいスタートを切るなど、イタリア代表には難しい時間が続いている。
単純に才能が不足していると語るのは、ウディネーゼ、ローマ、ユヴェントスの選手として長くセリエAで戦った元モロッコ代表DFメディ・ベナティアだ。
今年よりマルセイユのディレクターを務めるベナティアは、昔のイタリアには手も足も出ないとの感覚があったと振り返っている。
「イタリアで心配なのは、タレント不足だよ。代表チームについて考えた時、モロッコ代表の主将だった私にとってイタリアは手の届かない存在だった。トッティ、ピルロ、デル・ピエロ、ネスタ、マルディーニ、ヴィエリ、カッサーノ、モンテッラといった選手たちがいたが、そうした選手は今どこにいる?フランスなら、今のイタリアより優れた代表チームを4つは作れる」(『Foot365』より)。
確かにタレント集団になっているフランス代表と比べると、今のイタリアは全体的に小粒だ。昔のアズーリを知る人にとって、まさかタレント不足に困る時がくるとは予想していなかったか。