なぜこれまでフランス代表に入らなかった? クリスタル・パレス...の画像はこちら >>

クリスタル・パレスで結果を出してきたマテタ photo/Getty Images

怪我人の影響もあってフランス代表入り

2日、フランス代表は今月10日に行われる2026ワールドカップ欧州予選・アゼルバイジャン戦、13日のアイスランド戦に向けた代表メンバーを発表した。

フランスにとっては格下との対戦であり、欧州予選は新たな戦力を試す場とも言える。

今月のメンバー選考で注目を集めたのは、クリスタル・パレスで結果を出し続けている28歳の大型FWジャン・フィリップ・マテタの招集だ。

マテタは世代別フランス代表での経験はあり、昨年にはオーバーエイジ選手としてパリ五輪に参戦。しかし、A代表でのプレイはまだ経験がない。

現在のフランスはセンターフォワード候補となる選手たちに負傷者が出ていて、パリ・サンジェルマンFWウスマン・デンベレ、インテルFWマルクス・テュラムには怪我の問題がある。さらにトッテナムへ向かったランダル・コロ・ムアニもまだ十分な出番を得ていない状態で、現状では代表への招集は非現実的だ。

そうした事情からマテタの招集が実現することになり、代表監督ディディエ・デシャンは会見にて「彼はそれほど若いわけではないが、ゴールを奪う力は備えている」と評価している。

フランスの前線が豪華すぎたために招集が実現してこなかったが、クリスタル・パレスでのパフォーマンスは文句なしだ。2023-24シーズンにはプレミアリーグで16ゴール5アシスト、昨季は14ゴール2アシストを記録していて、これまで代表から声がかからなかったのが不思議なくらいだ。

今回の招集は怪我人の穴埋めといった印象も強いが、マテタにとって大きなチャンスであることは確かだ。プレミアで発揮している高さ、パワーはフランス代表の力となるはずで、アピール次第では2026ワールドカップへの道が見えてくるかもしれない。



編集部おすすめ