リヴァプールのヴィルツ photo/Getty Images
リーグ戦でのゴール、アシストが遠い
今夏1億1600万ポンドの移籍金でレヴァークーゼンからリヴァプールに移籍したフロリアン・ヴィルツ。クリスタル・パレスとのコミュニティ・シールドではアシストを記録するなど、幸先の良いスタートを切ったが、そこからは得点に関与することができていない。
『BBC』ではヴィルツがリヴァプールで十分に力を発揮できていない理由と題して、現在の問題点を指摘している。
その1つがビルドアップでの貢献だ。リヴァプールはトレント・アレクサンダー・アーノルドを失ってから後方からの組み立てに苦労しており、ヴィルツはより低い位置でのプレイを求められている。
ヴィルツは昨季のレヴァークーゼンでは16ゴール15アシストを記録しており、アタッキングサードでその価値が最大限に発揮される選手だが、現状ではゴールまでの距離が遠くなっている。
2つ目が相手のコンパクトな守備とプレッシャーの増加だ。
今季すでに2敗を喫したパレスがその代表例といえるが、プレミアではビッグクラブに対抗するためにアタッキングサードでのスペースを限りなく消すクラブが増えている。
ヴィルツは中央のライン間でのプレイを好むが、そのスペースはすでに消されていることが多く、ブンデスリーガとのギャップを感じているのだろう。
そしてプレミアの笛は多少の接触ではファウルを取ってもらえない。エヴァートンのジャック・グリーリッシュはその中でも多くの被ファウル数を記録しており、彼から学ぶことがあるのではないだろうか。
そして3つ目が今では標準装備となった攻撃的な選手の守備への貢献度の高さだ。ヴィルツはここまで400分以上プレイした選手の中ではプレミアで5番目に走行距離が長く、リヴァプールでは最長の数字となっている。
同メディアは守備での負担が多く、攻撃時に最大限能力を発揮できていないのではと指摘した。
プレミアリーグでは継続して出番を与えられているものの、ここまでの6試合では0ゴール0アシストと物足りない数字となっているヴィルツ。次節はアウェイでのチェルシー戦となるが、プレミアでの初ゴール初アシストはあるのだろうか。