「ミラクル・レスター」から10年 米紙が挙げたエレベーターク...の画像はこちら >>

元レスターの岡崎慎司氏 photo/Getty Images

レスターは現在2部

10年前の15-16シーズン、プレミアリーグでは元日本代表の岡崎慎司氏が所属するレスター・シティがプレミアリーグ優勝を飾った。

1部と2部を行き来するようなエレベータークラブと呼ばれていた彼らの優勝は「奇跡」と称賛され、現在まで語り継がれている。



『ESPN』では当時を振り返り、優勝できた理由として3つの要素を挙げた。

それが固定化された先発と完璧なカウンターアタック、ライバルの失速だ。

当時のレスターに欧州のカップ戦はなく、FA杯、リーグ杯ともに序盤で敗れている。プレミアリーグにのみ専念することができ、クラウディオ・ラニエリ監督は多くのポジションで先発を固定された。

[4-4-2]の要だったMFのダニー・ドリンクウォーター氏とエンゴロ・カンテはそれぞれ30試合以上に先発。攻撃の中心であるジェイミー・ヴァーディとリヤド・マフレズは36試合でスタートし、岡崎氏も28試合でスタートからピッチに立った。

彼らの攻撃は非常にシンプル。守りを固めてカウンターからゴールを奪うというもの。守護神であるカスパー・シュマイケルはビルドアップでの貢献度が高く、ロングフィードで何度も前線にボールを届けていた。

前線にはスピードのあるヴァーディがいて、攻撃にアクセントを加えられるマフレズがいた。

そして3つ目の要素、ライバルの失速が非常に大きい。前年度の王者であるチェルシーは最終的に10位フィニッシュ。
マンチェスター・シティはペップ・グアルディオラがまだきておらず、リヴァプールも8位に沈んでいる。アーセナルとトッテナムはレスターの背中を追っていたが、それでも2位アーセナルと1位レスターの勝ち点差は10ポイントもあった。

「ミラクル・レスター」の再来があるとすれば、3つ目のライバルの失速が起こるシーズンとなるだろう。支配者だったシティは力を失っており、リヴァプールも失速。安定しているのがアーセナルのみという今季はビッグクラブではないチームにとってチャンスのシーズンとなるが、ミラクルを起こすチームは出てくるのだろうか。

編集部おすすめ