ロサリオ・セントラルに復帰したディ・マリア photo/Getty Images
凱旋復帰の正解例と絶賛
今夏にベンフィカを離れて母国アルゼンチンの古巣ロサリオ・セントラルに復帰した37歳のMFアンヘル・ディ・マリア、今冬にブラジルの古巣サントスに復帰した33歳のFWネイマール。それぞれの役割も異なるため単純な比較は難しいが、古巣復帰を果たした2人のパフォーマンスには大きすぎるほどの差がある。
ディ・マリアは37歳を迎えた今も自慢の運動量に衰えはなく、ロサリオ・セントラルでもフル稼働。国内リーグでは12試合で5ゴール2アシストと見事な働きだ。
一方のネイマールは年齢とともに怪我が増え、今もハムストリングの負傷で離脱中だ。またパフォーマンスレベルもバルセロナ、パリ・サンジェルマン時代に比べて落ちていて、ブラジル国内リーグでも思うような結果は出ていない。
コンディションの差もそうだが、『ESPN』はディ・マリアこそ凱旋復帰のお手本だと取り上げている。ネイマールが主役としてブラジルに戻ってきたのに対し、ディ・マリアはキャリアを通してエゴを捨ててきた。その差が出ているとの分析だ。
「ネイマールは古巣に救世主として迎え入れられ、サントスを再びタイトル獲得へ押し上げると予想する者もいた。しかし、サントスは降格圏の少し上を彷徨っている。そしてネイマールも目立った活躍を見せていない。セットプレイや巧みなパスを通すなど質の高いプレイを見せることもあるが、かつてのように華麗に相手DFをかわすことはもう出来ない」
「ネイマールが期待に応えられなかったとすれば、ディ・マリアの復帰はセンセーションを巻き起こしたと言える。なぜディ・マリアは特別なのか?37歳の彼は正真正銘のスターだが、エゴが無いのだ。ロサリオ復帰時も、10番を要求するようなことはなかった。10番は同じくベテランのMFイグナシオ・マルコラのものであり、ディ・マリアはこれまでと同様にチームの中で自分の力を活かす最善の術を見つけている。ネイマールがサントスで苦戦する一方、ロサリオ・セントラルは好調だ。2025年の南米ホームカミング賞は間違いなくディ・マリアのものだ」
ディ・マリアはレアル・マドリードでクリスティアーノ・ロナウド、アルゼンチン代表ではリオネル・メッシをサポートする役割にあり、チームのために脇役に徹してきた。当時のレアルの成功、アルゼンチン代表の2022W杯制覇にディ・マリアは欠かせない存在だったのだ。
サントスでスターとしての振る舞いが期待されていたネイマールが比較対象に挙げられるのは気の毒ではあるが、ベテランが古巣に復帰する際にはディ・マリアのパターンが最善なのだろう。
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