バーンリー時代のシェルヴェイ Photo/Getty Images
穏やかな生活を求めたシェルヴェイ
先月、アラブ首長国連邦の3部クラブであるアラビアン・ファルコンズへの移籍が話題となった元イングランド代表MFジョンジョ・シェルヴェイ。33歳の同選手が移籍した理由は金銭目的ではないかとも噂されていたが、『BBC』のインタビューで明確に否定した。
「気にしていないよ。あれ以来『お金のためにそこに行ったんだ』というような話を何度か目にしたけど、『お金? UAE3部リーグにお金なんかないじゃないか』と思っている。ここのサッカー選手のふつうの月給はだいたい2000ポンドだよ。僕がキャリアを通して稼いできた金額からすると、大した金額じゃない」
理由は、イギリスで子育てをしたくなかったからだという。シェルヴェイは今のイギリスの治安に不安を持っているようだ。
「幸せで、満足しているよ。今はただサッカーを楽しみたいという段階なんだ。朝起きて、自分のやっていることを楽しみ、家族と過ごすことが大切だ。正直にいうと、もう子供たちにはイギリスで育ってほしくないんだ。イギリスの中でも良い地域に住んでいたのは本当に幸運だったけど、僕の出身地では、もともと良いものは手に入らないというのが僕の考えだ。もうロンドンでは時計を着けない。携帯電話を持ち歩くのもダメだと思う」
「僕は政治のニュースを熱心に読むタイプではない。
あたたかい気候で、安全な中東の大都市へ移住する元スポーツ選手や富裕層は増えているという。元マンチェスター・ユナイテッドのリオ・ファーディナンド氏もドバイへ移住したばかりだ。移民問題や右派ポピュリスト政党の躍進で殺伐とするイギリスに、もうシェルヴェイはうんざりしているのかもしれない。
『Daily Mail』によると、シェルヴェイは選手として活動するかたわら、UEFAのAライセンスを取得するためにコーチ業を両立させているという。