ラトクリフ氏とINEOSチームにも影響大か Photo/Getty Images
大資本が入ればメリットも大きい
マンチェスター・ユナイテッドが中東の資本に買収される、という話が再燃しているようだ。サー・ジム・ラトクリフとINEOSが投資を行う以前からカタール王族のシェイク・ジャシム・ビン・ハマド・アル・サーニー氏が入札を行うという話があった。
その後同氏は、その投資家とは自分ではなく、サウジアラビア出身でもないと明かしている。UAEが支援するコンソーシアムによるものではないかとも言われており、中東資本によるマンU買収の可能性が高まっている。
そんななか、英『Mirror』はマンUが買収された場合、何が起こりうるのかを考察している。
まず、グレイザー一家が買収した際にクラブの負債とした莫大な借金が清算される可能性がある。現在の借入金は7億5000万ポンドを超えるといわれ、これがクラブの財務に影を落とし続けているが、裕福なコンソーシアムがこれらの債務を精算することでようやく収益性を高めることができる。移籍金、人件費への支出を増やすこともでき、ひいてはピッチ上での競争力を高めることにもつながる。
移籍市場でも有利に働くだろう。今夏マンUはブライトンのMFカルロス・バレバの獲得を狙っていたが、ブライトンはバレバに1億ポンドの値をつけ、これにマンUは躊躇した。もし大きな投資があれば、バレバは今ごろマンUの選手だったかもしれないと同紙は報じている。
また、新スタジアムの建設にも有利に働く。
一方でルベン・アモリム監督の首はいっそう危なくなる可能性が高い。ラトクリフ氏とINEOSチームはアモリム監督の支持を表明しているが、新オーナーが現れれば力関係が変わるからだ。アモリムと彼のコーチングチームとの契約が比較的初期段階にある今、彼らと別れることがより現実的な選択肢だと判断される可能性があると同紙は報じた。
特に借金が精算されるという点においてはメリットが大きいとも考えられるが、噂される買収はどこまで具体的になっているのだろうか。

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