ユヴェントスでもゴールを量産したロナウド photo/Getty Images
ロナウド個人のパフォーマンスは見事だったが……
ユヴェントスのOBとして2020-21シーズンより1シーズンだけユヴェントスの指揮官を務めたアンドレア・ピルロ。しかしセリエAでは4位に終わり、ピルロ体制は1年で終わることになった。
指導者キャリアの始まりとしては厳しい経験になったが、ピルロも当時色々と難しい問題を抱えていたのだろう。トルコのカラギュムリュクでピルロのアシスタントコーチを務めたアルバルスラン・エルデムは、ピルロがユヴェントスでクリスティアーノ・ロナウドを外したがっていたと語る。
当時のユヴェントスではロナウドがエースとなっていて、ロナウドは2020-21シーズンにリーグ戦で29ゴールを奪っている。文句のつけようもない数字だが、ロナウドはチームに組み込みづらいところもある。伊『Corriere dello Sport』にて、エルデムはロナウドの走行記録がかなり悪かったと語っている。
「データを分析したところ、ロナウドのスプリント、ハイプレスの数値は最悪だと分かった。ピルロはロナウドをチームに入れたくなかったが、どうすることも出来なかった。相手はクリスティアーノ・ロナウドなのだから」
「ピルロはモラタを好んでいた。彼は4-4-2のシステムに適合する選手だったからだ。ロナウドやディバラには合わなかったが、ピルロにはどうしようもなかった」
ロナウドはユヴェントスでもゴールを量産したが、チーム成績的には大満足とは言えないか。ピルロも自分のスタイルを出したかったかもしれないが、ロナウドはスポンサー収入面でもクラブに大きな利益を与える存在だ。クラブの方針にピルロが逆らうことは出来なかっただろう。