バイエルンは今夏にヴィルツを獲得しなくて正解だった? 当たっ...の画像はこちら >>

バイエルンではカールも成長中 photo/Getty Images

ヴィルツに1億ユーロを費やすことを思えば……

今季序盤のバイエルンで世界に衝撃を与えている選手の1人が、17歳の新星MFレナート・カールだ。168cmと小柄なレフティーアタッカーは巧みなテクニックで相手を翻弄しており、今季は早々にブンデスリーガ初ゴール、チャンピオンズリーグ初ゴールを記録。本格ブレイクの予感を漂わせている。

全ては結果論だが、独『Bild』はカールの成長から今夏にMFフロリアン・ヴィルツを獲得しなくて正解だったかもとの見方を示している。

ヴィルツは今夏にレヴァークーゼンからリヴァプールへ移籍したが、当初はバイエルンも興味を示していた。チームには現在負傷中のMFジャマール・ムシアラがおり、ムシアラとヴィルツはドイツ代表でも中心選手だ。バイエルンも2列目に2人を揃えることを望んでいただろう。

しかしヴィルツはリヴァプール行きを選び、バイエルンは国内の才能を逃すことになった。バイエルンにとっては痛手と思われたが、現在では見方が変わっている。

ヴィルツ獲りは実現しなかったが、バイエルンはリヴァプールからFWルイス・ディアスを獲得。ディアスは左ウイングとして開幕から結果を出していて、右サイドではマイケル・オリーセに加えてカールが伸びてきた。

ヴィルツを獲得していた場合はディアスの獲得は実現しなかったはずで、さらにカールも出番を掴みにくくなっていたかもしれない。ヴィルツが現在リヴァプールで大苦戦していることもあるが、結果的にバイエルンのディアス獲得は当たった。カールの成長も大きすぎる収穫で、セルジュ・ニャブリの復活と合わせてバイエルン攻撃陣に問題はない。現在はムシアラが離脱しているが、その穴を感じさせないほどの強さだ。

ヴィルツに1億ユーロ以上の資金を投じることを考えれば、左ウイング要員にディアスを獲得し、右サイドや中央でカールの成長を促していく今のやり方の方が正しかったのかもしれない。





編集部おすすめ