「失われた世代」豪華メンバーを揃えるもなかなか結果を出せなか...の画像はこちら >>

2大会連続の予選敗退となったナイジェリア代表 photo/Getty Images

DRコンゴにPK戦の末敗戦

現地時間16日に開催された北中米ワールドカップアフリカ予選プレイオフ決勝にて、ナイジェリア代表はDRコンゴと対戦。試合はPK戦の末、ナイジェリアが敗れた。



勝てば来年3月の大陸間プレイオフの出場権を獲得できるナイジェリア。開始3分にMFフランク・オニェカのミドルシュートで先制するが、32分に失点。その後はスコアは動かず、延長戦でも決着がつかなかったためPK戦へ。結果3−4でPK戦を制したDRコンゴが勝利し大陸間プレイオフ出場権を獲得した。

FWヴィクター・オシムへンやFWアデモラ・ルックマン、FWサムエル・チュクウェゼ、MFアレックス・イウォビといった実力者を揃えるも今回の予選では大苦戦。なんとかプレイオフまでは辿り着けたが、その先へ進めず2大会連続のワールドカップ予選敗退となった。『ESPN』は今回の結果を受け、オシムヘンら豪華メンバーが揃うこの世代を「失われた世代」と記し、「48チーム制で出場が確実視されていたにもかかわらずワールドカップ本大会を2大会連続で逃すとは、2030年の次大会出場も保証されていない」と言及。「能豊かなチームに見えるにもかかわらず、アフリカネイションズカップ準優勝1回、銅メダル1回、そしてワールドカップ出場権0回というのは、どんな基準で見てもひどい有様だ」とこれだけのメンバーを揃えながらも結果を残せなかったチームを糾弾した。

そして同メディアは今のナイジェリアは世代交代が進んでいないことも指摘。メンバーのほとんどが30歳に近い選手、過ぎている選手であるほか、その下の世代が台頭しておらず、「かつて世界最高峰の水準を誇っていたナイジェリアのユース育成システムは、資金不足や、組織体制の欠如、才能発掘と成功のための明確な道筋の欠如など、ここ10年で様々な問題を抱えている」と今抱えている問題点に触れていた。その上で、「悲しいことにナイジェリアの問題はワールドカップに1度や2度出場できなかったことだけにとどまらない。それらはより深刻な問題の表れに過ぎず、根本的な解決がなされない限り、4年後も同じ議論が繰り返されるだろう」と記した。

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