インテル・マイアミはMLSを代表する強豪になった photo/Getty Images
MLS制覇へあと1つ
7日、アメリカではMLSカップ(プレイオフ)決勝が行われる。カードはインテル・マイアミVSバンクーバー・ホワイトキャップスだ。
当然この決勝で注目されるのは、マイアミFWリオネル・メッシだ。メッシはMLSの中でも特別な存在で、マイアミがMLSカップ決勝まで上がってくるシナリオはアメリカサッカー関係者が望んでいた展開とも言える。
この決勝を前に米『SI』がマイアミの歩みを振り返っているが、メッシが加入するまでのマイアミが弱小チームだったことを忘れてはならない。
元イングランド代表選手のデイビッド・ベッカムが代表を務めるマイアミは、2018年に創設。MLSに参入したのは2020年のことだが、2020年は全体19位、2021年は全体20位、2022年は12位、2023年は27位と平凡な順位に終わってきた。
それがメッシが本格稼働した2024年には全体1位となる勝ち点74を稼いでしまうのだから驚きだ。メッシだけでなく、FWルイス・スアレス、MFセルヒオ・ブスケッツ、DFジョルディ・アルバら他の助っ人の頑張りもある。しかしメッシが昨年21ゴール11アシスト、今年は35ゴール22アシストと強烈にチームを引っ張ってきたのは確かだ。
2018年のインテル・マイアミ創設時よりサポーターグループ『ブラック・ヘロンズ・ユナイテッド』を結成してきたジャボン・ホートンさんは、メッシがやってきたことが信じられないと振り返る。
「まるで神の旋風のように感じる。理解ができない。クルス・アスルとのゲームでメッシが直接フリーキックを決めた時、我々はこの偉大な選手のキャリアの一部になったのだと実感した。
バルセロナ、パリ・サンジェルマン、アルゼンチン代表でのキャリアも見事だが、弱かったマイアミをMLSの頂点へ導くというチャレンジはメッシにとって馴染みのないものだったと言える。MLSのレベルが欧州トップリーグより劣るのは確かだが、それでも下位に沈んでいたマイアミを上位へ導くのは簡単ではない。MLSカップ制覇は改めてメッシが最強選手であることを証明するタイトルとなるのではないか。

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