ファン・ダイクが統率する守備は強固だが…… photo/Getty Images
強豪国の一角であることは確かだが
先日2026W杯のグループステージ組み合わせ抽選会が行われ、日本代表はグループFでオランダ代表、チュニジア代表、欧州プレイオフ・パスB(ウクライナ・ポーランド・スウェーデン・アルバニア)の勝者と同居することになった。
下馬評的には、オランダがグループ突破最有力候補だろうか。
間違いなくオランダは強豪国の1つに数えられるが、W杯優勝候補とまでは言えないか。『ESPN』によると、元オランダ代表MFウェズレイ・スナイデル氏も優勝候補とは評価していない。
「日本は走力、俊敏性に優れた選手を多く擁するチームで手強い相手だよ。私も2010年のW杯で戦ったが、苦戦した。最近の彼らは結果を出しているしね。チュニジアだってアフリカ強豪国の1つだ。3チーム目がどこになるかはまだ分からないけど、プレイオフの勝者も強敵となるだろう」
「オランダが優勝候補か?いや。単純に他に強い国があると思う。オランダの優勝を願っているけど、信じてはいない。ここ5年を見ても主要国には勝っていないから」
以前のオランダは攻撃自慢のチームで、日本が2010W杯で対戦した際もスナイデル、ロビン・ファン・ペルシー、ディルク・カイト、アリエン・ロッベン、クラース・ヤン・フンテラール、若き日のメンフィス・デパイなどタレントは豊富だった。しかし現在は当時に比べて攻撃陣は小粒になった印象だ。
一方で守備陣にはトップクラスの選手が揃うが、ディフェンスリーダーのDFフィルジル・ファン・ダイクが34歳を迎えて衰えを指摘する声もある。これは所属しているリヴァプールが現在絶不調であることも関係しているが、ファン・ダイクのパフォーマンスレベルが落ちてきているとなればオランダは守備を再編する必要があるかもしれない。
日本にとって楽な相手でないことは確かだが、過度に恐れる必要はないか。

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