コペンハーゲンでプレイするムココ photo/Getty Images
ドイツ代表からも遠ざかっている
ドイツの神童と呼ばれてきたワンダーボーイにチャンピオンズリーグ初ゴールは生まれるのはいつになるのか。
今夏にドルトムントを離れ、デンマークの名門コペンハーゲンへと移籍した21歳のFWユウスファ・ムココだ。
ドルトムントのアカデミーで育ったムココは、ドイツのユース年代でもゴールを量産するなど将来のドイツ代表エース候補として期待されていた。2022年にはA代表デビューも果たしたが、そこから成長がストップしてしまったところがある。
ドルトムントのトップチームでは定位置を掴めず、2024年にはフランスのニースへレンタル移籍を経験。しかしニースでも満足な結果は出ず、今夏にコペンハーゲンへと500万ユーロで完全移籍している。
5大リーグを離れることにはなったが、コペンハーゲンで結果を残せば再びビッグクラブへ向かうことも可能だろう。ところが、コペンハーゲンでも結果は出ていない。
国内カップでは4ゴールを挙げていて、ホブロ戦ではハットトリックも記録した。しかしホブロは2部に所属しているクラブで、お世辞にも強豪とは言えない。一方で国内リーグの方は16戦3ゴールに留まっており、これは納得できる数字ではないだろう。
今季コペンハーゲンはCLにも参戦しており、ここまでの5試合ともムココは出番を得ている。古巣ドルトムント戦ではフル出場、トッテナム戦、レヴァークーゼン戦にも先発したが、ゴールは決めていない。CLではキャリア通算17試合で未だ無得点だ。
徐々にリーグ戦でも出番は減りつつあり、直近3試合のうち2試合はベンチに座ったまま出番無し。7日のスナユスケ戦は先発しながらもハーフタイムに下げられている。チームも0-2で敗れており、ムココが期待に応えられていないのは明らかだ。
10日にはCL・ビジャレアル戦が控える。CLでは格下となるコペンハーゲンで前線の選手が結果を残すのは簡単ではないが、ムココが評価を伸ばすには欧州最高峰の舞台で違いを生み出すのが1番の近道だ。CLで爪痕を残したいところだが、ドイツの神童はここから才能を証明できるだろうか。

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