ポルトガル代表は今夏ネーションズリーグを制している photo/Getty Images
監督のマルティネスはネーションズリーグ制覇を自信に
今夏に行われたUEFAネーションズリーグ決勝ではPK戦の末スペイン代表を撃破し、通算2度目となるネーションズリーグ制覇を決めたポルトガル代表。
2026W杯でも優勝を狙えるチームの1つと言えるはずだが、今のポルトガルは同国歴代最強チームなのだろうか。
「ポルトガル史上最高の世代は1966W杯で3位に入った世代だと思うよ。客観的な結果としてもね。他にもルイ・コスタやルイス・フィーゴの世代もあった。ただ、今の我々も非常に素晴らしいユニットを持っているのは確かだ。ポルトガルの育成レベルは世界の模範と言える。人口1000万の国からこれだけのプレイヤーを生み出しているのだからね。いつかこの世代が黄金世代だったと言いたいね」
ピークは過ぎたかもしれないが、FWクリスティアーノ・ロナウドが同国最高のタレントであることは間違いない。2026W杯はロナウドにとって最後のW杯になる可能性が高く、国民がこの世代での優勝を望むのは当然だろう。
脇を固める選手たちもタレント揃いで、マルティネスが「欧州で最高のMFの一人」と絶賛するパリ・サンジェルマンMFヴィティーニャ、そのヴィティーニャとPSGで中盤を構成する若手MFジョアン・ネヴェス、左サイドバックのヌーノ・メンデスも現世界最高クラスのレフトバックだ。
チャンスメイカーのマンチェスター・ユナイテッドMFブルーノ・フェルナンデス、好調時は抜群のテクニックを発揮するミランFWラファエル・レオンなど、攻撃陣にもタレントはいる。
マルティネスは、その選手層をネーションズリーグでアピールできたと胸を張る。
「ネーションズリーグは非常に厳しいコンペティションだよ。私は常にこの大会を評価してきた。W杯よりも試合数が最も多い大会だし、今後もっと評価されると思う。何より複数回の代表マッチウィークにわたっての戦いだから、一貫性、選手の好不調、怪我の問題など難しさがある。そこからベスト4の戦いだ。我々にとって、今夏ミュンヘンで行われた準決勝でドイツに勝てたのは非常に重要だった。これは25年間なかったことだ。これは大きな自信になる。そして決勝ではスペインに勝った。このレベルになると、勝敗を分ける差は小さなものだけどね」(『SPORT』より)。
マルティネス率いるポルトガルは戦い方が地味との評価もあるが、ひとまずネーションズリーグでは結果が出た。

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