バルセロナに所属するテア・シュテーゲン photo/Getty Images
バルセロナではガルシアがNo.1だ
今夏に背中の手術を決断し、そこからリハビリが続いてきたバルセロナGKマルク・アンドレ・テア・シュテーゲン。10日に行われたチャンピオンズリーグ・リーグフェーズ第6節のフランクフルト戦では今季初めてベンチ入りしたが、現在バルセロナの守護神はジョアン・ガルシアだ。
テア・シュテーゲンが今後の半年でどう動くかは興味深い。来夏には2026W杯が控えており、テア・シュテーゲンはドイツ代表メンバー候補ではある。依然としてマヌエル・ノイアーが代表に復帰するかは不透明なため、本来テア・シュテーゲンにとって2026W杯はドイツ代表1番手GKになるチャンスだった。
しかし背中の手術、さらにジョアン・ガルシアの加入でバルセロナでの序列は低下しており、これでは代表監督ユリアン・ナーゲルスマンにアピールできない。独『Sport Bild』はこのままバルセロナに残ってもドイツ代表での未来はないと見ている。
「テア・シュテーゲンは現在自身の将来をかけて奮闘しているが、いくつかのジレンマがある。バルサ監督のハンジ・フリックにとってガルシアが引き続きNo.1であることは明白であり、テア・シュテーゲンの希望は国内カップ戦くらいだ。しかし国王杯ではせいぜい6試合程度しかプレイできないだろう。これではW杯へ経験を積むには不十分だ。ナーゲルスマンは『プレイすることが重要』とすでに述べている」
「バルサでの現状を考えると、テア・シュテーゲンにとって唯一の選択肢は冬の移籍となる。財政難の問題もあり、バルサはテア・シュテーゲンの年俸1800万ユーロをカットできるならば冬の退団も考えるかもしれない。
ただ、テア・シュテーゲンには私生活の問題もある。今年3月には13年連れ添った妻ダニエラ・イェーレさんと離婚したが、2人の間にはベンとトムという2人の息子がいる。テア・シュテーゲンとダニエラさんは共同親権を持っており、今も家族はバルセロナに住み続けている。仮にテア・シュテーゲンがバルセロナを離れるならば、家族の居住地を再検討する必要も出てくる。
同メディアはサッカー的にもプライベート的にもテア・シュテーゲンの今後半年が読めないと伝えているが、サッカーの面では出番を増やすしかない。その希望はバルセロナで叶いそうにないが、W杯参戦は実現するだろうか。

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