レアルでは本領を発揮できなかったアザール photo/Getty Images
チェルシー時代の姿は見せられず
チェルシーでの7年間の活躍を経て、2019年にレアル・マドリードへと移籍した元ベルギー代表FWエデン・アザール。チェルシー時代のアザールは圧巻のパフォーマンスを連続しており、レアルでも攻撃の中心になることが期待された。
レアルではクリスティアーノ・ロナウドも着用した背番号7を任されることになったが、残念ながらレアルでは実力の半分も出せなかった。レアル移籍後は怪我が相次ぎ、主力になれないまま2023年に契約を解消。同年10月には現役引退を表明した。
実力的にはレアルのエースにふさわしい選手だっただけに、本人も悔しかっただろう。今回アザールは『RTBF』の取材に対し、怪我の連続で体がボロボロになっていたと振り返っている。
「いつも自分に言い聞かせていた。『肉体が回復すれば……』と。でも17度も怪我をしたら、もう完全に終わりだ。復帰まであと少しではあった。2、3試合ほどこなし、コンディションも上がってきていた。でも、結局復帰は叶わなかった。少し試合に出て、また怪我をしてしまってね。
アザールはベルギー黄金世代を代表するアタッカーだったが、最後のW杯となった2022年大会も本調子からは程遠く、チームもグループステージ敗退に終わった。現在アザールは34歳。今では40歳近くになってもハイパフォーマンスを維持している選手も増えているだけに、あまりに早い引退劇となってしまった。

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