前半の早いうちに2点を許してしまったチェルシー Photo/Getty Images
若手中心のチェルシー
チェルシーはプレミアリーグ第17節ニューカッスル戦で2-2のドローを演じた。セント・ジェームズ・パークでドローという結果は悪くはないが、前半の早いうちからドタバタとした落ち着きのなさをニューカッスルに突かれて2失点してしまう。
守備でミスが目立ち、ポゼッションに無駄が多く、シュートを1本も打てない45分間となった。前節のエヴァートン戦は見事なパフォーマンスを見せていたのに、一体どうしたのかという出来だった。
その後改善を見せ2点を返すことに成功したが、この不安定さはチェルシーの大きな弱点かもしれない。試合後、エンツォ・マレスカ監督はもう少し経験を積んだ選手を獲ってほしいとほのめかすような発言を行なっている。
「20歳や21歳の選手と、30歳や31歳の選手がいるなかで、彼ら(30歳の選手)が彼ら(20歳の選手)に何かを伝え始めるのは、非常に貴重なことだ。しかし、それはクラブの戦略なんだ」
今季のチェルシーはプレミアリーグでもっとも若いチームで、30代の選手は構想外となっているラヒーム・スターリングしかいない。スタメン出場したなかで最年長はGKのロベルト・サンチェス(28)で、20代前半の選手が5人いた。近年のチェルシーは才能のある若手を育てていくというはっきりとした方針を打ち出しているが、マレスカ監督の言うように経験のある選手から何かを教わるという機会を逸してしまっているのかもしれない。
ベテランがいないことがチームの不安定さを生んでいるのだとしたら、もう少し補強戦略を考えてみる必要もありそうだ。

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