86分までプレイしたジェズス Photo/Getty Images
ホットラインが機能した
アーセナルはカラバオカップ準々決勝でクリスタル・パレスと対戦。1-1からのPK戦の末、辛くもパレスを破り準決勝進出を決めた。
スコアはまたもオウンゴールのみであり、結果だけ見れば喜ばしい勝利ではないかもしれない。しかしここ数試合の低調ぶりとは違い、前半は多くのチャンスを作った。もっと得点が入っていてもまったくおかしくない内容だった。
特に左サイドのガブリエウ・マルティネッリの働きは目をひいた。英『THE Sun』はそのプレイは「電撃的」だったと評し、評点「8」を与えている。右のウイングバックに入っていたジェイディ・カンヴォを完全に振り回しており、ハーフタイムで交代させている。マルティネッリはこの試合で3回のドリブル突破、6回のクロスを記録しチャンスを演出していた(データは『Sofascore』より)。
さらに見逃せないのはストライカーとして先発したガブリエウ・ジェズスとの相性だ。『The Athletic』は、マルティネッリのこの働きがジェズスとの連携によって引き出されたと綴っている。
「左サイドでマルティネッリが危険な存在に見えたのは偶然ではない。ジェズスの動きによって彼はフルバックを1対1で孤立させることができた。マルティネッリは前半に3つのアシストを記録していた可能性がある」
よくないときのマルティネッリは左サイドで孤立し、攻撃に絡めないこともある。
86分までプレイしたことを考えても、ジェズスのフィットネスはだいぶ戻っているものと思われる。ヴィクトル・ギェケレシュやミケル・メリーノにもそれぞれ良さがあり、さらにカイ・ハフェルツも戻ってくるなかで、マルティネッリと好連携を見せたジェズス。ミケル・アルテタ監督は9番ポジションの起用にさらに頭を悩ませることになりそうだ。

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