テン・ハーグ解任で混乱したレヴァークーゼンを3位へ押し上げる...の画像はこちら >>

レヴァークーゼンを指揮するヒュルマンド(右) photo/Getty Images

今季はトップ4フィニッシュでも大成功だ

ここまでブンデスリーガ第15節まで消化し、3位につけているレヴァークーゼン。今季開幕直後のドタバタぶりを考えれば、3位でウインターブレイクを迎えたのは大成功と言えるだろう。



その立役者は、開幕早々に解任されたエリック・テン・ハーグに代わってチームを指揮するカスパー・ヒュルマンドだ。

レヴァークーゼンは昨季限りでシャビ・アロンソが去り、後任にマンチェスター・ユナイテッドを指揮してきたテン・ハーグを招聘した。しかしクラブは早い段階でテン・ハーグ体制に見切りをつけ、第2節終了段階でテン・ハーグを解任。デンマーク代表などを指揮してきたヒュルマンドに任せることに決めた。

ヒュルマンドにとってはかなり難しい仕事だったはずだ。シーズン途中からの指揮に加え、チームは今夏にMFフロリアン・ヴィルツやDFジェレミー・フリンポンら主力を複数人売却している。一気に下位へ転落してもおかしくない状況だったが、ヒュルマンドはここまでリーグ戦13試合をこなして9勝1分3敗と見事な成績を残している。

2022年から2年半にわたってレヴァークーゼンを指揮したシャビ・アロンソは、2023-24シーズンにブンデスリーガで無敗優勝を成し遂げた。さすがにあの時のチームと比較するのは酷だが、独『Bild』はヒュルマンドがここまでアロンソ以上に良いスタートを切ったと取り上げている。

ヒュルマンドはここまでのリーグ戦13試合でポゼッション率58%(アロンソ体制最初の13試合は52%)、得点29(アロンソ:26)、失点15(アロンソ:19)と、就任直後の13試合だけを比較すればヒュルマンドの方が成績は良い。アロンソは就任最初の13試合で勝ち点22を稼いだが、ヒュルマンドは28を稼いでいる。

さすがにここからブンデスリーガ優勝を狙うのは厳しいだろうが、今季開幕直後のことを思えばトップ4入りでも十分すぎる成果だ。
ここまでのヒュルマンドの仕事は絶賛されるべきものだろう。



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