出場時間を減らすヌワネリ Photo/Getty Images
守備に不安ありか
現在プレミアリーグ、チャンピオンズリーグで首位を走るアーセナル。今夏の大量補強によって強力なスカッドを手に入れているが、出場機会を大きく減らしてしまった選手もいる。
昨季はブカヨ・サカの負傷離脱という理由もあったが、プレミアリーグ11試合、チャンピオンズリーグ2試合、カラバオカップ3試合に先発した。今季はカラバオカップ2試合、チャンピオンズリーグ1試合で先発したのみにとどまっている。プレミアリーグはすべて途中出場、出場時間は6試合で166分しかない。
先日のカラバオカップ、クリスタル・パレス戦も先発が予想されていたが、予想に反してヌワネリはベンチに座ったまま起用されることはなかった。エベレチ・エゼやノニ・マドゥエケも加入した今季はヌワネリを起用する余地がなくなっているように見える。
なぜミケル・アルテタ監督はヌワネリを起用しないのか。『football.london』は、点差の少ない緊迫した試合が多いことが関係しているかもしれないと分析している。アーセナルがハーフタイムまでに2点差以上をつけたのは第12節のトッテナム戦以来なく、この試合は現在ヌワネリが出場した最後のリーグ戦となっている。
2点差以上がついていない試合では、なかなか起用できない。つまりヌワネリの守備の部分にアルテタ監督は不安を感じているのかもしれない。第10節バーンリー戦のあと、アルテタ監督は以下のような発言をしている。
「改めて言うが、スピリットとは、デクランのコーナーキックのあと、イーサンがデュエルに勝てず、10人の選手が80メートルを全力疾走した姿のことだ」
当時アーセナルは3失点しか喫しておらず、失点の少なさについて問われたアルテタ監督はこのように語ったのだが、「イーサンがデュエルに勝てず」と言っている。ヌワネリはサカの代わりに右のウインガーとして起用された昨季とは違い、今季ピッチに立つときは中央のMFとしてプレイしている。昨季はサイド起用だったために目立たなかったが、中央の選手としては強度が足りないということなのかもしれない。
冬のローン移籍があるのではともいわれるヌワネリ。出場機会が少ないのならばローンでプレイ時間を得るのも1つの手だが、移籍期間中に動きはあるだろうか。

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