ニューカッスルのヴォルテマーデ Photo/Getty Images
ニューカッスルの新たな主砲となった
ドイツのシュツットガルトからニューカッスルに加入したニック・ヴォルテマーデは今夏の成功移籍のひとつだろう。すでにプレミアリーグで7ゴール1アシストを決め、CLとリーグカップで決めたゴールを合わせればゴール関与は二桁にのぼる。
シュツットガルトに所属していた昨年12月の時点で、『Transfermarkt』が示したヴォルテマーデの評価額は750万ユーロにすぎなかった。8500万ユーロでニューカッスルに移籍した現在、彼の評価額は7000万ユーロに上昇。1年で833%という圧倒的な上昇値を示している。
今夏、バイエルン・ミュンヘンもヴォルテマーデの獲得を狙っていたが、クラブOBで元CEOのカール・ハインツ・ルンメニゲ氏は獲得に否定的で、ニューカッスル移籍の際には「シュツットガルトはヴォルテマーデに大金を払うバカを見つけたようだ。おめでとう」と発言している。シュツットガルトでたった1シーズン活躍しただけのストライカーを獲得してうまくいくはずがないと考えていたのだろう。
しかしルンメニゲ氏の予想は裏切られた形となった。『MARCA』紙は、「バカが獲得した巨人ヴォルテマーデ、1年で価値が833%も上昇!」とルンメニゲ氏の発言を皮肉った。
ドイツサッカー協会のルディ・フェラー氏は、昨夏のU-21欧州選手権の際にヴォルテマーデについて、「彼のプレイを見るのは楽しい。彼はゴールを決めるだけでなく、連携も巧みだ。それが彼の価値を高めている」と発言している。同氏はニューカッスルでのヴォルテマーデの活躍を見て、『kicker』に次のように語った。
「今ではニューカッスルが彼に支払った8500万ユーロについて語る人はいない。結局のところ、それは実質的にはバーゲンだったんだ。彼のクオリティは本当に並外れている」
実力を証明しつつあるヴォルテマーデ。今季、彼がどこまでゴールとアシストで結果を残すことができるか、期待したいところだ。

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