バルセロナでプレイするデ・ヨング photo/Getty Images
ヴィレム時代から別格のボールコントロール
現在バルセロナで活躍するオランダ代表MFフレンキー・デ・ヨングは、来夏の2026W杯でもオランダの中心選手の一人となるだろう。オランダはW杯グループステージ初戦で日本代表が対戦する相手だが、中盤でデ・ヨングに自由を与えないことは重要なテーマとなる。
ただ、デ・ヨングからボールを奪うのは簡単ではない。デ・ヨングはオランダ国内のヴィレムIIでプロデビューした選手だが、同時期にヴィレムIIに在籍していたFWテレル・オンダーンはデビュー当初からデ・ヨングが特別な存在だったと振り返っている。
「いつも友達に『フレンキーは何かが違う』と言っていたんだ。すぐにフレンキーが普通の選手ではなく、人間でもなく、全く違う存在なんだと分かった。当時は僕自身も若かったし、ボールを失うことだってあった。でもフレンキーはそうしたミスがなく、信じられないほど判断力も早かった。仮にミスがあっても、彼はすぐボールを奪い返すべく切り替えていた。彼は本当に別格だった。捕まえることが出来なかったんだ。彼を止められないのが悔しくて、みんな引きずり倒したりしてたよ」(Voetbal International』より)。
デ・ヨングは中盤からボールを運ぶのが上手く、パス成功率が90%を超えるゲームも少なくない。ここは日本代表も手を焼く可能性があり、プレスをかけてもボールを奪えるかは分からない。
デ・ヨング、リヴァプールのライアン・グラフェンベルフ、マンチェスター・シティのタイアニ・ラインデルスで構成されるオランダの中盤は強烈で、中でも攻撃を組み立てるデ・ヨングをどう抑えるかは重要なポイントになる。

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