ウェストハムでプレイするフュルクルク photo/Getty Images
本格派のセンターフォワードが今冬に欲しい
ここまでセリエAで勝ち点35を稼ぎ、2位と好位置につけるミラン。指揮官マッシミリアーノ・アッレグリの下でチームは機能しているが、後半戦へ足りないピースもある。
それが本格派のセンターフォワードだ。ここまで最前線にはラファエル・レオン、クリスティアン・プリシッチ、クリストファー・エンクンクが入ってきたが、いずれも前線で体を張るタイプのセンターフォワードではない。怪我の影響もあってサンティアゴ・ヒメネスの調子が上がらないことを考えると、今冬の市場で大型FWが1枚は欲しいところか。
そのミランがレンタルでの獲得に近づいているのが、ウェストハムFWニクラス・フュルクルクだ。
フュルクルクはウェストハムで結果を出しているとは言い難いが、伊『Gazzetta dello Sport』はフュルクルクを獲得できればオプションが広がると取り上げている。
「彼のプレイで目立つのが、相手ゴールに背を向けてボールを受けるプレイだ。レオン、プリシッチ、エンクンクらとは特長が異なり、フュルクルクを獲得すればアッレグリは戦術を変えることもできる。押し込んでいる時はフュルクルクをフィニッシャーとして活用し、逆の場合はフュルクルクをロングパスのターゲットマンに出来る。ミランは全く異なるチームになるだろう」
「またドルトムント時代のフュルクルクはアシストも得意にしていた。フュルクルクはペナルティエリアへ走り込む味方の動きを察知する視野を備えている。フュルクルクがドルトムント時代の姿を見せてくれるのか、それともウェストハムでの弱り切った姿になるのかは分からないが……」
サイドからのクロスでもフュルクルクはターゲットマンになれるはずで、攻撃に幅が生まれるのは確かだ。前半戦のミランではプリシッチとレオンのコンビが主に得点部分で奮闘してきたが、2人だけでスクデットレースを勝ち切るのは厳しいかもしれない。

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