マンチェスター・シティのペップ・グアルディオラ監督 photo/Getty Images
転換期を迎えている
プレミアリーグのマンチェスター・シティがボーンマスからアントワーヌ・セメンヨを獲得した。移籍金は6500万ポンド、契約は2031年までとなる。
サイドアタッカーで、今季のプレミアではリーグ戦20試合で10ゴールを挙げている。
そんなセメンヨだが、シティらしい選手ではないという意見もある。185cmとWGとしては大柄で、上手さよりも強さ・速さに目が行くプレイヤーだからだろう。
ただ、近年はシティらしい、ペップ・グアルディオラらしい選手だけでなく、シティらしくない、ペップ・グアルディオラらしくない選手も獲得してきた。
アーリング・ハーランドがまさにそうで、GKのジャンルイジ・ドンナルンマもその一例だ。これまでシティの守護神は足技に定評のあるエデルソン・モラレスが務めていたが、ドンナルンマはビルドアップでの貢献ではなく、シュートストップでチームを助けている。
そんなシティらしくない、ペップ・グアルディオラらしくない近年の選手獲得について、『The Athletic』はシティのスタイルに変化が生まれていると主張している。
ペップのシティといえば、ポゼッション、ボール支配のイメージが強いが、近年はポゼッション率が年々下がっている。今季の平均支配率がペップ就任以降では最低の数値、一方で今季はプレミアで最も走るチームとなっている。
そもそも今季はコーチ陣の変更があった。長年ペップの右腕としてチームを支えたフアンマ・リージョ氏が退任し、代役としてやってきたのはリヴァプールでユルゲン・クロップの副官を務めたペップ・ラインダース氏だ。
クロップ期のリヴァプールといえば高いインテンシティとスピード感のある攻撃が持ち味のチームで、特にモハメド・サラー、ロベルト・フィルミーノ、サディオ・マネからなるフロントスリーは非常に強力だった。
同メディアはシティのスタイルの変化について、「プレミアリーグの中堅クラブの躍進がもたらす様々な脅威に対処できるようボールポゼッション重視のチーム像よりも、際立った個性とダイレクトでエネルギッシュなチーム像を目指している」と考察している。
攻撃面でいえば、カウンターの怖さは増していくだろう。両サイドにはジェレミー・ドク、セメンヨのスピードのあるドリブラー、そして中央にはサイズと決定力のあるハーランドがいる。
ただ、ポゼッションの割合を減らすということは、ボールを手放す時間が長いということだ。そうなると、相手にボールを持たれ失点のリスクも増えるが、GKにシュートストップを得意とするドンナルンマを起用しているように、それでも守り切るスカッドを今後作り上げていくということなのだろう。

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