「史上最大のジャイアントキリングだ!」「もうスペシャル・ワン...の画像はこちら >>

歴史的な一夜となった Photo/Getty Images

リスボンの奇跡

欧州最高峰の舞台で、フットボール史に刻まれる狂乱のドラマが生まれた。ジョゼ・モウリーニョ率いるSLベンフィカが、レアル・マドリードを撃破。

自らは劇的にプレイオフ圏内へ浮上し、同時にレアルをトップ8から弾き落とすという、大番狂わせを演じてみせた。

90分終了時点でベンフィカは25位。プレイオフ進出はほぼ絶望と見られていた。しかし、98分にすべての前提を覆す瞬間が訪れる。

主役となったのは、ベンフィカの守護神アナトリー・トルビンである。3-2とリードしながらも、得失点差の関係で“あと1点”が必要という極限の状況。ラストプレイとなったフリーキックで、トルビンはGKでありながらゴール前へと駆け上がった。放たれたクロスに完璧なタイミングで頭を合わせ、起死回生のヘディングシュートを叩き込む。この一撃によりベンフィカは得失点差で24位に滑り込み、奇跡のプレイオフ進出を決定。相手がレアルという事実が、この結末の異常性をさらに際立たせている。

まさに「スペシャル・ワン」の真骨頂だった。かつて古巣を率いたモウリーニョは、そのレアル相手に周到なゲームプランを敷き、最後の瞬間まで勝利への執念を失わなかった。
結果を出す場所、そして最も注目を集める局面で結果を残す。その存在感は、今なお色褪せていない。

筋書きのないドラマを完遂したモウリーニョ率いるベンフィカと、CLという舞台が持つ魔力。その両方を改めて思い知らされる一夜となった。

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