スーパースター集団レアルに細かい戦術論は合わない? スター優...の画像はこちら >>

X・アロンソのアプローチには難しさもあった photo/Getty Images

ライバルのバルセロナとは異なる哲学

バルセロナとレアル・マドリードは近年のサッカー界でも結果を出し続けてきたが、アプローチはまるで異なる。バルセロナがカンテラ出身の選手を中心に成功を掴んできたのに対し、レアルはスター選手を外部から獲得する形を中心にチームを作ってきた。



今季より指揮官に招聘したシャビ・アロンソが失敗したのも、これが1つの原因なのかもしれない。アロンソはチームに『戦術』を浸透させようとしたのだろうが、『Forbes』はレアルに細かい戦術は合わないと指摘している。常にスター選手を中心にチームを作ってきたため、チームの哲学よりもスター選手が満足してプレイ出来ているかの方が大事なのだ。

「マドリーはバルセロナとは対照的に、スーパーチームを編成してきた。彼らの攻撃陣は常にリスペクトされてきたが、バルセロナのような統一されたアイデンティティは欠いている。アロンソは個人の才能だけに頼るのではなく、戦術に基づいたアプローチを模索したが、システムよりもスターを優先するマドリーの環境でアロンソの戦術原則が効果的かは疑問があった。答えはNoだった。当初より選手たちからの不満の声が聞こえ、ヴィニシウスのように公然と反対の姿勢を示した者もいた」

スペインサッカーに詳しいギジェム・バラゲ氏も、「マドリーで監督キャリアをスタートするのは、サッカー界で最も困難な挑戦と言ってもいい。個人の才能をベースとしてきたチームを、全員守備をこなす現代的なチームへと変革させるのがどれほど難しいか理解している人物でもだ」と語っていて、アロンソのスタイルを落とし込むのは難しかったのだろう。

後任にはアロンソと同じクラブOBのアルバロ・アルベロアが就任したが、アルベロアはヴィニシウスとキリアン・ムバッペの2大スターを中心に攻撃を構築している。両者とも途中交代を嫌う傾向にあることを考えると、基本は2人をフル出場させていく考えでチームを作っていく可能性が高い。

アロンソほど戦術家ではないかもしれないが、レアルではスターに自由を与えるアプローチの方が合っているのだろう。




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