サウジアラビアへ向かうのは悪いことじゃない 20歳でサウジへ...の画像はこちら >>

アル・アハリでプレイするアタンガナ(左) photo/Getty Images

お金目的ではないと強調

近年はサウジアラビア勢が驚異のマネーパワーで欧州トップリーグから選手を引き抜いているが、若くしてサウジアラビアへ向かうのは悪なのだろうか。

一部ではサウジアラビアリーグのレベルが低いため、代表チームへ呼ばれなくなるのではとの意見もある。

しかし、もうその考えは古いと見る者もいる。昨夏にフランスのスタッド・ランスからサウジアラビアの強豪アル・アハリへ2500万ユーロの移籍金で移籍した20歳のフランス人MFヴァレンティン・アタンガナだ。

20歳でのサウジアラビア行きはかなり早いようにも思えるが、フランス代表監督ディディエ・デシャンはサウジアラビアへ向かったMFエンゴロ・カンテのことも代表へ招集していて、サウジアラビアだから無条件で落選とはしていない。

アタンガナも自身の選択に迷いはないようで、ここからフランス代表へ入っていきたいと語る。

「お金のためだけにサウジへ行くと言う人もいるかもしれないが、実際はそうではない。選手たちはキャリアプランを持ってサウジへ行くのだ。ここに来ている選手たちは何よりもまずスポーツ面を重視しているよ。もちろんお金も大事だけどね。それでも誤解は良くない。少なくとも僕の選択はスポーツ面に基づいたものだ。今だってパフォーマンスは落ちていないし、U-21フランス代表にも招集されている」

「このリーグにはベンゼマ、ロナウド、カンテといったレジェンドが揃っていて、影響力も大きい。もはやサウジへ来ることに不安を感じる必要はないと思う。
リーグは注目されているし、恐れることなく来るべきだ。個人的にも良いリーグと思っている。下位チームは少し劣るかもしれないけど、全体的には良いリーグだ。仏のリーグ・アンと比較すると、リーグ・アンの方が明らかに上だ。でも1、2年後にはリーグ・アンと競走できるようになると思う」

「A代表ではテオ・エルナンデスやカンテも時折招集されてきたし、扉が閉ざされたわけではないと思う。僕以外にもナタン・ゼゼ、サイモン・ブアブレ(2人ともネオムSC)が引き続き世代別に招集されているし、もう招集されなくなるなんて考えたこともないよ。A代表でのプレイは夢だし、いつも代表のことが頭にある。世代別では全ての年代でプレイ出来てきたから、いつかA代表でチャンスが来ると自分に言い聞かせている」(『Foot Mercato』より)。

アタンガナの場合は将来的に欧州トップリーグへ戻るシナリオも考えているようで、年俸のことを考えて若いうちにサウジへ向かうのも悪いパターンではないのかもしれない。今後サウジ・プロリーグのレベルが向上する可能性も十分にあるはずで、そうなればサウジアラビアからの代表招集も普通のことになるか。

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