かつてプレミアを沸かせたドリブラーがクラブ・アメリカを電撃退...の画像はこちら >>

ニューカッスル時代のサン・マクシマン Photo/Getty images

家族を守るための決断

メキシコ1部の名門クラブ・アメリカは1月31日、元ニューカッスルのウィングであるアラン・サン・マクシマンがチームを離脱することを発表した。昨年8月に加入した28歳のフランス人アタッカーだが、自身の子供たちを標的にした卑劣な人種差別被害を受け、契約を途中で解消するという苦渋の決断を下したようだ。

メキシコメディアによれば、リーグ戦出場はわずか16試合に留まり、挑戦はあまりにも短期間で幕を閉じることとなった。

事件の発端は、SNS上で家族に向けられた悪質な誹謗中傷だった。サン・マクシマンは自身のアカウントで「肌の色が問題なのではない。問題なのは考え方の色だ。私への攻撃には耐えられるが、子供たちへの攻撃は決して容認できない」と強い言葉で訴え、愛娘たちを守る姿勢を明確に示している。トルコのフェネルバフチェ、サウジアラビアのアル・アハリを経て辿り着いたメキシコでも同様の被害に遭ったことで、精神的な限界に達したとみられる。

アンドレ・ジャルディン監督も会見で「彼の娘たちに対する人種差別行為は極めて遺憾であり、断固として非難する。彼が耐えられないと感じたのは当然だ」と語り、選手の決断に理解を示した。クラブ側は詳細な事件内容について多くを明かしていないものの、ピッチ外の醜悪な問題が才能ある選手のキャリアを左右した現実に、フットボール界から落胆の声が広がっている。

家族が受けた傷が癒え、再び彼が安心してプレイできる環境を取り戻すことを願うとともに、こうした卑劣な行為を根絶するための実効性ある対策が、強く求められている。

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