ユース時代はバスの運賃を用意できずトレーニング場まで10km...の画像はこちら >>

ブレントフォードのイゴール・チアゴ photo/Getty Images

苦労人が開花した

シーズン前の予想を覆して、今季のプレミアリーグで好調を維持しているブレントフォード。

ブライアン・エンベウモ、ヨアネ・ウィッサと近年の主力FWが引き抜かれ、トーマス・フランク監督もトッテナムに行くなど、難しい状態でシーズンをスタートさせたが、24節を終えてリーグ7位。

CL権となる4位マンチェスター・ユナイテッドとの勝ち点差は「5」となっている。

そんな新体制となったブレントフォードを支えているのがイゴール・チアゴだ。

ブラジル出身の24歳。昨季ベルギーから加わり、今季が2年目となる。昨季は怪我のためほとんど稼働できなかったが、前述したエースたちが抜けた今季は開幕から継続して起用されており、リーグ戦ではアーリング・ハーランド(20ゴール)に次ぐ16ゴールでチームの勝利に貢献している。これはプレミアにおけるブラジル人選手の1シーズンでの最多得点となった。

『transfermarkt』ではそんなチアゴにインタビューを実施。これまでのキャリアを振り返っている。

チアゴはいわゆるエリート街道を歩んできた選手ではない。13歳の時に父親を亡くし、チラシ配りやレンガ職人として家計を支えながら、サッカーをしていたという。そのためほかの人よりも早く精神的に成長する必要があり、大人のような落ち着きはその時に手に入れたと語っている。

また、トレーニング場が家から遠く、バスの運賃を用意できなかったため、片道10kmの距離を走って通っていたという。


そんなチアゴの転機となったのがブラジルのU17選手権だ。この大会で得点王となり、名門クルゼイロに移籍。当時のクラブ会長は元ブラジル代表のロナウドで、何度か直接話したものの、緊張してうまく喋れなかったと振り返っている。

そして、2022年にブルガリアのルドゴレツに移籍。1年半で結果を残すと、ベルギーのクラブ・ブルージュを経て、ブレントフォードにやってきた。

そんなチアゴの夢はブラジル代表のユニフォームを着て、W杯に出場することだ。これまでブラジルの世代別代表に選ばれた経験はないが、今季の活躍を考えると、3月の代表ウィークでのメンバー選考に注目が集まる。

ポジションを争う選手はマテウス・クーニャ、リシャルリソンとなるが、今季のチアゴは彼らよりも得点を挙げているストライカーだ。

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