ガラタサライはオシムヘンの完全移籍に7500万ユーロを費やした photo/Getty Images
今冬も積極的な補強を展開
近年の移籍市場で見逃せない勢力となっているのがトルコ勢だ。今冬もフェネルバフチェがラツィオからMFマッテオ・グエンドウジ、ガラタサライがナポリからFWノア・ラングを買取OP付きのレンタルで獲得するなど、積極的な動きを見せている。
昨夏の市場と合わせると、トルコ勢は今季だけで4億5300万ユーロも補強に資金を投じている。これはトルコではシーズン歴代最高額であり、昨季の2億2200万ユーロから2倍も増えているのが印象的だ。
今季に関しては、ガラタサライがFWヴィクター・オシムヘンを完全移籍へ切り替えるために7500万ユーロの移籍金を投じたことも全体の数字を押し上げることに繋がった。
しかしそれ以外にもガラタサライは今冬にモナコからDFウィルフリード・シンゴを3077万ユーロの移籍金で獲得し、フェネルバフチェはサウジアラビアのアル・イテハドに在籍していたフランス代表のベテランMFエンゴロ・カンテを迎えるなど、実力者の獲得に力を入れてきた。
ガラタサライ、フェネルバフチェ、ベシクタシュといった国内の名門は特に動きが派手で、データサイト『Transfermarkt』のトルコ地域を担当するララ・カラカン氏はこの3クラブが今後も派手な補強に動くと予想。まだ5大リーグとは差があるものの、この3クラブに関しては今後の補強策次第で5大リーグのトップクラブとも互角に戦えるだろう。
「フェネルバフチェやガラタサライといったクラブは債務再編合意から脱却したことで財務的自由を手にしたが、同時にリスクもある。5大リーグのレベルに達するにはまだ財政、ユース組織、インフラといった構造的な部分で差があり、この差を詰めるには時間と長期的プランが必要になる。ビッグネームの獲得はマーケティング価値の向上、国際的な注目度アップの効果があるが、これは持続可能性が極めて重要だ。クラブは継続的な投資、負債削減、長期的な財務計画、そして選手売却のバランスを取らないといけない。国内のビッグクラブの財政が安定している限り、巨額の支出は続くだろう」
ガラタサライにはバイエルンを離れたFWレロイ・サネ、フェネルバフチェにはマンチェスター・シティからGKエデルソン・モラレス、MFイルカイ・ギュンドアン、パリ・サンジェルマンからFWマルコ・アセンシオ、DFミラン・シュクリニアルといった実力者が加わっていて、5大リーグのトップクラブから引き抜くケースもある。
その野心は大きく、今後もトルコの名門クラブは移籍市場で積極的な動きを見せてくるだろう。

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