パーティ追加起訴で浮上した疑問 アーセナルは問題を認識しなが...の画像はこちら >>

アーセナルに所属していたパーティ Photo/Getty images

噴出した疑惑

元アーセナルで、現在はビジャレアルに在籍するトーマス・パーティが、新たに2件の強姦罪で起訴された。英検察当局が証拠を精査した結果、追加の容疑が認められた形となる。

本人は一貫して容疑を否認している。

今回の追加起訴を受け、昨夏に契約満了で退団するまで同選手を起用し続けたアーセナルの判断に、改めて批判の目が向けられている。米紙『International Business Times』は、捜査が進行していた期間中も主力として起用し続けたクラブの姿勢が適切だったのかと問題提起している。

ロンドン警視庁が2022年に捜査を開始した当初、法的制限により選手名は公表されていなかった。その間もクラブは出場機会を与え続け、「有罪が確定するまでは処分を科す義務はない」との立場を維持していたとされる。一方で、水面下では契約延長の可能性も検討されていたとの報道もあり、ガバナンスの在り方を巡る議論が広がっている。

法的観点からすれば、起訴段階での契約解除は労働法上の紛争リスクを伴う。実際、バンジャマン・メンディが最終的に無罪判決を受けた事例を踏まえれば、クラブが慎重姿勢を取ることには一定の合理性がある。しかし、複数の告発が存在する状況下において競技的利益を優先したと受け止められれば、倫理的責任の観点からクラブ価値に深刻な影響を及ぼしかねない。

最終的な判断は司法の場に委ねられている。クラブ経営における法的責任と倫理的責任の線引きが、改めて問われる局面となっている。

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