VARは細かすぎる? 「我々はVARが導入された理由を忘れて...の画像はこちら >>

近年のサッカーにおいて欠かせない存在となったVAR photo/Getty Images

どのように変化するのか

近年のサッカーでは欠かせない存在となったVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)。明確なミスを修正するために導入され、得点やPK、レッドカードによる退場の際に使用される。



このVARの導入で、いわゆる審判の誤審は減るかと思われたが、SNSでは連日VARに対する議論がかわされている。

『TheGuardian』ではUEFAの審判委員長を務めるロベルト・ロゼッティ氏が、近年のVARに対する不満を述べた。それがスローモーション判定による細かすぎるチェックだ。同氏はこのチェックがこの技術本来の使用目的から逸脱していると懸念している。

「VARについて言えるのは、我々はVARが導入された理由を忘れてしまったということだ」

「私は8年前のロンドンで『何のためにVARがあるのか』を議論した。これは明確な誤審に対するものだ。ではなぜ、それを話したのか。技術は事実に基づく判断において非常に優れている。客観的な判断において素晴らしい。ただ、解釈が必要な場面では主観的な評価がより困難になる。だからこそ、我々は『明確な誤審』について議論を始めた」

「今季終了後に再び会議でこの問題について話し合う必要がある。VARによる過剰な介入という方向に進むわけにはいかない。
我々はありのままのサッカーを愛しているのだから」

VARが細かすぎる、微細化についてどういう意味かと問われ、ロゼッティ氏は1920年時代の映画編集機の名前を挙げた。

「これを『モヴィオラ』と呼んでいる。この言葉を聞いたことはありませんか。つまり、状況をスローモーションで見ると、たくさんの発見があるということです」

VARは明確な誤審を減らすために導入されたが、スローモーションでリプレイを見ることでより多くのことを判断できるようになった。ただ、数ミリのオフサイドといった通常ピッチにいる主審が瞬時に判断できない事柄までVARの登場で介入できるようになっており、今後ロゼッティ氏はこのバランスをどのように取ることになるのだろうか。

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