カタロニア・サーキットがF1開催契約を延長 ベルギーGPとの...の画像はこちら >>

隔年でグランプリを開催することに Photo/Getty Images

伝統かビジネスか

モータースポーツの聖地カタルーニャ・サーキットが、F1との開催契約延長を正式に合意した。発表によれば、2028年、2030年、2032年の開催が確定。

2026年からマドリードで新スペインGPが開催される予定の中、バルセロナの伝統は辛うじて存続する形となった。

しかしその実態は、ベルギーの伝説的サーキットであるスパ・フランコルシャンと開催枠を交互に分け合う「ローテーション方式」であり、ファンにとっては手放しで喜べる内容ではない。欧州の歴史的コース同士が限られた枠を奪い合う構図が浮き彫りとなった。

F1のステファノ・ドメニカリ社長は、サーキット側が進めてきた近代化投資と熱狂的なファン文化を高く評価。一方、運営トップのポル・ジベルトCEOは、開催による経済効果が3億ユーロを超えると強調し、地域における存在価値を改めて訴えた。中東や米国といった新市場開拓を推し進める近年のF1において、欧州の伝統的サーキットは高騰する開催権料を前に生き残りを懸けた熾烈な競争にさらされている。

伝統維持と収益最大化を同時に追求するF1の強硬な商業戦略が、この変則的な開催スキームを生み出したと言えるだろう。

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