チェルシーの名が「検閲対象」に ストラスブール横断幕禁止騒動...の画像はこちら >>

チェルシーの名を記した横断幕を強制排除 Photo/Getty Images

ファンが猛反発

チェルシーと同一オーナーの下にあるストラスブールで、スタジアムへの横断幕持ち込みが禁止される騒動が起きた。『The Sun』によれば、ファンが掲げようとした「チェルシーはストラスブールの意思決定に関与しない」との文言が、警備側の判断で却下されたという。



この文言は2024年9月にマルク・ケラー会長が語った発言を引用したものだったが、警備は「チェルシー」という単語自体が横断幕で許可されていないと説明したとされる。ファンの一部は「上層部からの直接指示による深刻な検閲だ」と反発し「両クラブはもはや独立した存在ではなく、BlueCoのチーム1とチーム2に過ぎない」と強い危機感を示しているようだ。

レッドブルやシティ・グループのように、近年は複数クラブ所有体制が広がっているが、チェルシーとストラスブールの関係は特に“サテライトチーム化”への懸念が根強い。実際に両クラブ間では近年の移籍市場で人材の往来が相次ぎ、現在もマイク・ペンダース、アーロン・アンセルミーノ、ジエゴ・モレイラ、エマニュエル・エメガ、ベン・チルウェルらチェルシーと関係を持つ選手がストラスブールでプレイしている。

一方でピッチ上では結果が出ており、リヨンに3−1で勝利するなど競争力は向上している。それでも一部ファンは「降格してでも他クラブの衛星でありたくない」と訴えるなど、アイデンティティを巡る葛藤は深い。多クラブ所有が競技力と経営安定をもたらす一方、クラブの独立性や文化をどう守るのか。ストラスブールの騒動は現代フットボールの構造的課題を浮き彫りにしていると言えるだろう。

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