ファン・ダイクは現代を代表するセンターバックだ photo/Getty Images
ゲームメイクからセットプレイのターゲットマンまで大忙し
サッカー界では時代と共に選手の役割が変わってきたが、ますます難しくなっているポジションの1つがセンターバックだ。
『Planet Football』はここ10年でセンターバックの仕事量が変わったと取り上げているが、まずはゲームメイカーとしての役割だ。
プレミアリーグの10年を振り返ると、2015-16シーズンのパス成功数TOP6のうち上位4人はいずれもMFだった。チェルシーMFセスク・ファブレガス(2829本)、ボーンマスMFアンドリュー・サーマン(2287本)、アーセナルMFメスト・エジル(2276本)、アーロン・ラムジー(2154本)と続く。
それが今季ここまでの数字を見ると、上位4人はセンターバックだ。リヴァプールのフィルジル・ファン・ダイクが最多2205本となっていて、その後もブライトンDFルイス・ダンク(2109本)、チェルシーDFトレヴォ・チャロバー(2023本)、ブライトンDFフアン・ポウル・ヘッケ(1903本)と続く。
同メディアはこの統計から、「サッカーがピッチのどこで展開されるようになったのか、その変化を示している。アクティブなプレイエリアはますます狭くなり、以前はMFがこなしていた役割をセンターバックがこなすようになっているということだ」と伝えており、今は自陣深くから繋いでいくのが当たり前の時代だ。センターバックにゲームメイク力は必須条件となりつつある。
また、セスクやエジル、ラムジーのようなタイプのMFが少なくなっていることも理由の1つと同メディアは見ている。サッカー界全体でフィジカルが重要視され、エジルとラムジーがいたアーセナルでもデクラン・ライスのようなパワフルにピッチを上下動できるMFが存在感を発揮している。セスクがいたチェルシーもエンソ・フェルナンデスやモイセス・カイセドのようにハードにファイトできるMFが多くなっている。
さらに今季はセットプレイがトレンドになっており、アーセナルDFウィリアム・サリバやガブリエウ・マガリャンイスのように高さのあるセンターバックは重要なターゲットマンだ。セットプレイの重要性が増している今、センターバックには得点力も求められている。
もちろん守備能力も必要であり、センターバックはますます万能型な選手が求められる時代だ。

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