退場処分となったマグワイア Photo/Getty Images
不可解なジャッジの連鎖
マンチェスター・ユナイテッドがボーンマスを相手に演じた激闘は、ピッチ上のパフォーマンスではなく、審判団による「不可解な裁定」によってその価値を汚されることとなった。
2-1とリードして迎えた78分、ハリー・マグワイアとの接触でエヴァニウソンが倒れ込むと、スチュアート・アトウェル主審は迷わずPKと一発退場を宣告。
ジャーナリストのサム・ピルジャー氏は、この試合で繰り返された不公平な判定を真っ向から批判した。ボーンマスの1点目直前、アマド・ディアロがペナルティエリア内で明らかに倒された場面がノーファウルとされたことに対し、「審判がアマドへのファウルでユナイテッドにPKを与えなかった唯一の理由は、彼らが直前に一つPKを得ていたからだ。あれは紛れもないPKだった。VARはまたしても介入を拒否し、その無用さを露呈した」と断罪。さらにマグワイアの退場劇についても「マグワイアのプレイがPKで、アマドへのそれは違うのか? 主審とVARの怠慢な連中は、完全に大失態を演じている」と、その一貫性のなさを糾弾している。
判定の矛盾は、カードの色にも及んでいる。ユナイテッドが先制したPKの場面では、アレックス・ヒメネスのプレイに対してイエローカードが提示されたのに対し、マグワイアには「決定的な得点機会の阻止」としてレッドカードが突きつけられた。プレミアリーグでは誤審が物議を醸す状況が常態化しているが、その判定が選手やクラブの将来に与える重みを、審判団はどこまで認識しているのか。
審判を守るためのルールが整備される一方で、ジャッジに対する責任の所在が曖昧なままであることには強い疑問を感じざるを得ない。人生を懸けて戦う選手たちと同様に、致命的なミスを複数回犯した審判には減給や資格剥奪といった厳しい罰則を導入すべき時期に来ているのではないか。公平性を担保できないテクノロジーや、一貫性を欠く人間による裁定が続く限り、フットボールの純粋な興奮は損なわれ続ける。

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