世代交代に苦戦するチリ NZに1−4惨敗 かつてW杯でスペイ...の画像はこちら >>

ニュージーランド代表に大敗したチリ代表 Photo/Getty Images

もうビダルもサンチェスもいない

先月末のインターナショナルウィークで、現在FIFAランキング54位のチリ代表は85位のニュージーランド代表と対戦し、1−4の大敗を喫した。約10年前までは南米でも屈指の強豪だったチリだが、その凋落ぶりはあまりにも凄まじいものだった。



過去ワールドカップに9回出場のチリ。特に最近だと2010年から2016年辺りの印象が強い人も多いだろう。クラウディオ・ブラーボやアルトゥーロ・ビダル、アレクシス・サンチェスなどを擁した当時は、2010年南アフリカ大会で16強進出を果たすと、続く2014年ブラジル大会でも16強入り。グループリーグでは前回優勝したスペインと対戦し、スペインのポゼッションサッカーに対し、「超ハイプレス」で相手のビルドアップを粉砕。結果2−0で勝利し前回王者を敗退に追い込ませた。ラウンド16では開催国のブラジルと接戦を演じ、さらに15、16年のコパアメリカで連覇を達成するなど、当時のチリは南米の強豪の一角に挙げられてきた。

だがそこから急速に衰退。ワールドカップは2018、2022と南米予選で敗れ、今回の北中米大会の予選でも敗退。しかも2勝5分11敗勝ち点11で最下位となり、同じく最下位となった2002年南米予選の成績よりも悲惨な結果となった。チリは現在、世代交代が上手く進んでおらず今回の予選でもビダルらかつての黄金世代の選手を招集していたが、彼らのピークは当然過ぎており、3大会連続予選敗退という屈辱的な結果を免れることはできなかった。

予選終了後、チリは今度こそ世代交代に力を入れるようになった。FIFAの公式サイトによれば、今回の3月シリーズのメンバーは平均年齢が24歳へと大幅に若返り、昨年秋の自国開催だったU-20ワールドカップに出場した選手らを積極的に起用。
最初のカーボベルデ代表との試合では4−2で勝利したものの、30日に行われたニュージーランド戦では逆に不安定さを招き1-4で大敗した。試合後、チームを率いるニコラス・コルドバ暫定監督は「結果だけを見れば、むしろ後退と見なされるかもしれない。しかし新世代の選手を起用するということは、ワールドカップ出場を狙う相手と対戦する際に、このような状況に直面することを意味する。敗北は痛いが、我々の成長につながる。このプロセスは継続しなければならない」とアルゼンチンメディア『infobae』の取材に答え、若い選手たちが徐々にチームに溶け込み、彼らと共に次のワールドカップ予選に出場することが大事だと主張した。

だがチリのファンやメディアの間では、今回の結果に納得がいっていない模様。『Red Gol』は「恥辱!チリはまたも時間を無駄にした」と報じたほか、『La Tercera』はこの敗戦を「苦い一日」と表現し、「この若いチリ代表の競争力に対する疑念が再び強まった」と記事を掲載。他の現地メディアも「大惨事」「国として恥」といった強い口調で伝えるなど、格下相手と見ていた相手に大量失点で敗れたことに批判の声が相次いでいた。

十数年前まで黄金世代が国際舞台で活躍したチリ。果たしてここから世代交代がうまくいき、再び国際舞台で見ることができるのだろうか。

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