監督は”ただの置物”? 物議となっている韓国代表ポルトガル人...の画像はこちら >>

問題が重なる韓国サッカー Photo/Getty Images

解釈の違いとそのタイミングで誤解を生んだ今回の騒動

サッカー韓国代表のポルトガル人コーチ、ジョアン・アロソ氏の発言が、現在韓国国内で大きな波紋を呼んでいる。

韓国メディア『MHNSports』などによれば、事の発端は5日、ジョアン・アロソ氏がポルトガルメディア『Bola na Rede』のインタビューにて、韓国代表チームの実質的なトレーニングや試合プランなどは自分が担当していると発言。

「大韓サッカー協会はユルゲン・クリンスマン前監督が辞任した後、韓国人監督の選任を望んでいた。同時に、試合準備となるトレーニングやプランを担えるヨーロッパ出身コーチを探していた。協会が私に期待したのは“現場監督”で、ホン・ミョンボ監督はプロジェクトの中心だが、協会はトレーニングの組織や試合プランを任せられる人物を求めていた」と語っていたという。

実際こういったチーム構成は欧州では一般的で、監督がチーム全体のマネジメントを担い、アシスタントコーチがトレーニングや戦術面を主導するケースは決して珍しいことではない。しかし問題だったのがその発言の“捉え方”であり、ホン・ミョンボ監督がいわば“ただの置物”であり、自分が代表チームの実質的な監督とも取れるようなニュアンスであったため、韓国国内で大きな騒動となってしまった。

その後アロソ氏は騒動を受け、自身のSNSで「ホン・ミョンボ監督の指揮の下で働くことは栄光なことであり、彼は特別な力量を持った指導者だ」とコメントし、解釈の違いであることを表明。また大韓サッカー協会も「役割を説明する過程で生じた誤解」として、当該メディアに記事削除を要請。記事はすでに削除され騒動は表面上収束したが、雑音は拭いきれず、むしろすでに手遅れとも言える状況だ。

今回の騒動は表現の違いもそうだが、発言した“タイミング”も良くなかった。韓国は先月の代表ウィークの結果(●コートジボワール0-4、●オーストリア0-1)を受け、開幕までまもなく2カ月となったワールドカップに向け不安なムードが漂っている状況だ。特に今回の欧州遠征でホン・ミョンボ監督の戦術の無さが露呈されたことや、『朝鮮ビズ』の報道で、アロソ氏がインタビュー内で韓国代表の戦術について語っており、これを受けて本当に「単なる顔」に過ぎないのではないかという疑念が多く上がっているという。また、その具体的な戦術プランを簡単に外部に明かしてしまったことで、危機管理が甘すぎるという批判の声も上がっているようだ。


3月の2戦の結果、そして今回の出来事で雰囲気は最悪と言ってもいいだろう。払拭するには本大会の結果で証明する必要があるが、果たしてどうなるのだろうか。

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