人類は古代宇宙人により創造されたという「古代宇宙飛行士説」がオカルト分野のみならず各方面から新たに注目を集めている。この説が提唱された当初はトンデモ論と異端扱いされていたが、現在では『古代宇宙飛行士説で古代文明の謎がすべて解明される』と、この説を支持する学者も多いという。



 オルタナティブ系情報サイト「EWAO」に驚愕の真相を語った英国オックスフォード大学の教授もその1人だ。世界神話学を専攻している教授は「シュメール文明を調べれば調べるほど『古代宇宙飛行士説』にたどり着く」と語っており、特にシュメール神話に登場する“アヌンナキ”こそが人類創造に深く関わっていると主張しているのだ。

【その他の画像はコチラ→http://tocana.jp/2016/12/post_11854.html】

■人類は宇宙人アヌンナキにより創造された?

 シュメール文明とは紀元前3800年頃、イラク南部のユーフラテス河地域に栄えた人類最古の文明である。この文明を築いたシュメールの人々は突然現れ、現代文明に匹敵する高度な技術を用いて瞬く間に都市社会を構成してしまう。あっという間に現れたこの文明は世界中の考古学者らが八方手を尽くしても出自と行方が謎であり、そのこともまたシュメール文明自体がオーパーツだと言われる所以になっている。

 オックスフォード大学の教授が「古代宇宙飛行士説」の鍵を握っている、と注目したのは、そんな謎多き彼らが残した粘土板「シュメール文書」である。考古学者のゼカリア・シッチンが解読したその文書には“アヌンナキ”という神々の集団にまつわる神話が残されているが、教授は「我々人類を創造し、シュメール文明を興したのはアヌンナキで間違いない」と主張しているのだ。

 古代宇宙人飛行士説を裏付ける証拠の1つに、シュメール文明は段階を経て徐々に繁栄した文明ではないことが挙げられる。これは初めから何者かが彼らに文明の基盤を授け、栄えた文明だと考えられないだろうか。はるか5800年も昔からシュメールの人々は高度な医学技術、法体制、慣習などを持っており白内障の手術方法までも知っていたのだ。

 その他、彼らの驚くべき天文学知識に至っては、現代天文学の視点から見てもきわめて正確であった。彼らの残した粘土板には当時の人々が知る由もない太陽までの距離ばかりか、その配列、軌道、相対的な大きさが書かれており、地球から43億キロ以上も離れている海王星の性質やその色についてまでもが細かに記されていた。


 またシュメールの人々が使っていた暦は、日食や月食はもちろんのことさまざまな惑星の動きまで驚くほど正確に予測しており、地球の地軸が2万5920年かかり円を描くように振れるという歳差運動(さいさうんどう)の周期まで理解していたのである。

 だが、彼らの残した太陽系図には現代の認識と決定的に違う点が1つだけあった。それは、水・金・地・火・木・土・天・海・(冥)まで書かれた惑星に、火星と木星の間を通る超楕円軌道をもった惑星があることだ。シュメール文書や神話によると、この惑星こそがアヌンナキの母星「ニビル」だと記されている。シュメール語で“交差する星”を意味するこの惑星「ニビル」は、3600年周期で太陽を一周しており太陽系を横切るような軌道を持っていると記されていたのだ。

 シュメールの人々が残した神話によるとアヌンナキは、約40万年前にアフリカで金を採掘するため太陽系第10惑星「ニビル」から地球にやってきたという。当時、ニビルでは大気と地熱が宇宙空間に流れ出し、あわや生命絶滅の危機に。その流出を止めるには“黄金の粒子”で惑星を覆わなくてはならなくなった。しかし、ニビルには黄金がない! そこで彼らは黄金を探し求め、地球へとたどり着いたのだ。

 しかし無事地球へ入植した彼らには、また新たな問題が浮上する。それは惑星ニビルから連れてきた鉱夫たちの反乱だ。刻一刻と衰弱する母星ニビルへ、もっと大量の黄金を早急に送りたいアヌンナキたちは新たな労働力を得るため、自分たちに似せた奴隷を創ることにした――。
そう、それが「人類(ホモ・サピエンス)」である。

■アヌンナキにより発展を遂げたシュメール文明

 事実、シュメールの人々は自分たちを「混ざり合わされた者」と呼び、天文学知識、高度な医学技術および合金技術を「神々からの贈り物」と記している。

 その後、アヌンナキ間の権力抗争や2度の大洪水により黄金の採掘は終了するも、アヌンナキたちは人類の創造と同時に超高度な技術をシュメールの人々に与え、文明の発展を促した。

 シュメールの人々が残した膨大な量の粘土板を丹念に解読し、研究したユダヤ人考古学者のゼカリア・シッチンは、「旧約聖書や古代から伝わる神話・伝承はシュメール文書の改訂版にすぎない」と語っている。シッチンはシュメール文書に残された事実を拾い出し、1976年に最初の本『The 12th Planet』を出版したが、当時は各方面から批判の対象となっていたようだ。

 確かに、シッチンが翻訳した内容は当時の人々からすれば到底信じられない内容だったに違いない。しかし、科学技術が進むにつれシッチンを嘲笑していた人々はその口を閉ざすことになる。

●試験管ベビー技術は元々アヌンナキの技術だった

 1978年、世界で初めて人工授精による試験管ベビーが誕生したが、その方法は驚くことにシュメール神話にあるアヌンナキが人類を創り出した方法と同じであった。アヌンナキは彼らの精子を原人の卵子に受精させ、試験管型の筒の中で受精卵を培養したのち母体となる女性のアヌンナキの子宮へ着床させているが、これは現代の科学医療にも使われている技術である。

●海王星はシュメール文書に書かれたとおり「青緑色」だった

 また、1989年には米国無人宇宙探査機「ボイジャー」が海王星に接近し、その地表に関するデータを送信したが、そこにはシュメール文書に書かれていた「表面は青緑色であり、水は潤沢で沼地の植生のような斑点がある」と同じ姿が映し出されていたのだ。

 例示すればきりがないほど、シュメール文明が極めて特異な文明であることは周知の事実だろう。これは「古代宇宙飛行士説」が深く関わっていると思わざるを得ない。
しかし、この説を肯定してしまうとこれまで築かれてきた歴史的見解が崩落することは間違いないのだ。

 例えば人類の進化論で一番有名なのは教科書にも載っている「ダーウィンの進化論」だろう。ひらたく言えば「ヒトは猿から進化した」というものであり、「尾てい骨は尻尾の名残」などと教わった人も多いのではないだろうか。

 たとえばキリン類は2500万年もの時をかけ首が長く伸びたとされており、キリン以外にも自然界の生物は何億年という気が遠くなるような時間をかけ進化を遂げてきたとされている。

 しかし、ヒトに至っては他の生物に比べ突然変異ともいえる短い期間で進化を遂げており、猿とヒトがどうしても繋がらないのだ。研究者らはこの期間「ミッシングリンク(人類進化の空白期間)」と呼び人類史最大の謎としているが、シュメール神話を紐解くとこのミッシングリンクとピタリと一致するのである。

 かのダーウィンも「進化論に一番当てはまらないのが人間である」と語っており、ダーウィンと共同研究していたアルフレッド・ウォレスに至っては「猿から人間が誕生することなどあり得ない」とし、「“猿は猿”であり“人間は人間”で変わりはない」とはっきり言い切っている。

「創造論」とも「進化論」とも違うもう1つの説、「古代宇宙飛行士説」が新たな学説となる日が近いのかもしれない。また新たな解釈が生まれるのを期待しよう。
(文=遠野そら)

※画像は「Wikipedia」より引用

編集部おすすめ