株式会社ジャパンエフエムネットワークが制作する全国JFN系列22局ネットで放送中のラジオ番組「となりのカイシャに聞いてみた!supported by オリックスグループ」。意外とあなたの近くにある、地元で活躍するカイシャ。
「そこに辿り着くまでの話」や「事業への想い」など、明日へのヒントになる話から、地域のお気に入りスポットまで、地域に密着してお届けする企業応援ビジネスバラエティプログラムです。パーソナリティは小堺翔太が務めます。

1月31日(土)の放送では、先週に引き続き株式会社野川食肉食品センター 執行役員 営業企画部部長の安部桂介(あべ・けいすけ)さんをゲストにお招きして、オリジナル商品の開発エピソード、人材育成で意識しているポイントについて伺いました。

肉専用スパイス6万本の爆売れ! 超極厚かつサンドが日本一に!...の画像はこちら >>

(左から)パーソナリティの小堺翔太、株式会社野川食肉食品センター 執行役員 営業企画部部長・安部桂介さん、アシスタントの渡辺望由季(エフエム山形)



◆肉用に開発したスパイスが大ヒット

株式会社野川食肉食品センターは、地域に根ざした食肉専門商社です。卸売業に特化した強みを生かしながら、金・土・日には山形県・宮城県を中心に12ヵ所で「週末びっくり市」を展開。地域の人々から多くの支持を集めています。同社では、精肉の販売だけでなく、お肉をよりおいしく楽しんでもらうためのオリジナル商品開発にも力を入れています。その代表格が、近年特に人気のオリジナルスパイス「ガリスパ」です。

「ガリスパ」は、店舗で一番の売れ筋である牛サガリを、さらにおいしく味わってもらうために開発されたスパイス。醬油粉末をベースに、フライドガーリックなどを独自配合した、いわば「かけるニンニク醬油」です。安部さんは商品について、「ニンニク醬油がお肉に合わないわけがない」と、その相性のよさを語ります。

開発の背景には、社内の商品開発担当者の強いこだわりがありました。
試行錯誤を重ねるなかで醬油メーカーである宮島醤油と出会い、何度も意見を交わしながら完成にたどり着いたといいます。その努力が実を結び、「全国スーパーマーケットおいしいもの総選挙」(くふう トクバイ主催)では3年連続で最高金賞を受賞。販売本数も年々伸び、「1万本、2万本と増え、現在は6万本に届く勢い」と、支持の広がりを実感しているといいます。

商品名の「ガリスパ」は、もともと「ガーリックスパイス」だった名称を、リニューアルを機に変更したものです。黄色を基調に、黒い筆文字で大胆に書かれたパッケージは、「インパクトも大事にした」という狙い通り、売り場で強い存在感を放っています。

使い道は肉料理にとどまりません。安部さん自身も愛用者で、「炊き立てのご飯に振りかけてバターを乗せればガーリックバターライスに」「ガリスパをかけた目玉焼きをご飯の上に乗せて食べるのもおすすめ」と、手軽なアレンジを紹介します。チャーハンや野菜炒めにも合い、「これ1本あれば何にでも使えるスパイス」と、その万能ぶりを強調しました。店舗のほか、ECサイトでも購入可能です。

◆失敗をビジネスのチャンスに転換

さらに話題は、もう1つの名物商品「やりすぎサンド」へと移ります。写真を見るだけでも伝わる圧倒的な厚みのカツに、スタジオからは驚きの声が上がりました。

この商品は、実は現場の何気ないミスから生まれたもの。
とんかつ用の肉を切る際、うっかり厚く切りすぎてしまったことがきっかけでした。「せっかくだから揚げてみようか」という軽いやり取りから試してみると、その見た目のインパクトに可能性を感じ、商品化が決定。ただし、厚みがあるぶん、柔らかく仕上げるための火入れには相当苦労したといいます。

ネーミングにも遊び心を込め、「切りすぎちゃった」「やりすぎちゃった」という発想をそのまま商品名に反映。「超極厚とんかつを、申し訳程度のパンでサンド」というキャッチコピーとともに売り場に並べると、たちまち注目を集め、人気商品へと成長しました。

この「やりすぎサンド」もまた、「おいしいもの総選挙」で高く評価され、2024年大会では最高金賞のなかのグランプリを受賞。口コミと話題性で、遠方から買い求めに来る客も現れるほどのヒットとなりました。番組パートナーのエフエム山形アナウンサー・渡辺望由季も実際に食べた経験があり、「とても分厚いのに驚くほど柔らかい」と紹介しました。

◆地域に親しみのある企業であり続けたい

野川食肉食品センターの商品開発のユニークさや売り場での活気の裏側には、人材育成へのこだわりがあります。安部さんによると、同社では代表が「お客様と相対すること」を何よりも重視しており、社員やパートを問わず、入社後まず経験するのが対面販売の現場です。

最初に学ぶのは、挨拶の仕方やおすすめの伝え方、感謝の言葉の届け方といった基本的なコミュニケーションです。「お客様にどう向き合うか」を一つひとつ丁寧に身につけ、笑顔や元気を自然に出せるようになってから、次のステップへと進んでいきます。
その後、各部門に配属されても、「どんな笑顔で、どんな価値を提供できるか」という姿勢は共通の土台として大切にされ続けます。

安部さん自身も、笑顔と声をお客様に届けることから仕事を学んできた一人です。日々の指導や確認を通して、スタッフ同士が学び直しながら成長していく風土が根づいていると語ってくれました。

「会社が地域にとって、どのような存在でありたいか」という問いに対し、安部さんは「“肉を食べるなら、びっくり市に行けばいい”という思いが、地域に根づいてほしい」と語ります。そのために大切にしているのが、地域の子どもたちとのつながりです。「小さい頃から『びっくり市の肉で育ったんだよ』と言ってくれる人が増えたら嬉しいですね」と笑顔を見せます。

実は安部さん自身も、幼い頃に家族と一緒に地元のびっくり市へ通っていた一人。そうした原体験が、現在の仕事への思いや姿勢につながっているのです。将来的には、「肉を買うならびっくり市」「肉のことを学びたいなら、びっくり市で働く」と自然に思い浮かべてもらえる存在になることが目標だといいます。地域に寄り添い、食を通じて暮らしを支える。その一つひとつの積み重ねが、同社のこれからを形づくっていきます。

<番組情報>
番組名:となりのカイシャに聞いてみた!supported by オリックスグループ
パーソナリティ:小堺翔太
番組サイト:https://audee.jp/program/show/300006289

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