今回の配信では、「役職定年によるモチベーションの低下」に関する相談に、茂木が脳科学の知見を交えてアドバイスを送りました。
パーソナリティの茂木健一郎
<リスナーからの質問>
昨年4月、会社の中で主要な役職から外れ、後輩が自分より上のポジションに就きました。職位だけでなく、給与も下がりました。サラリーマンの組織なので仕方がないとは思いつつ、正直なところモチベーションが下がってしまっています。これから先、どのように気持ちを立て直し、モチベーションを保っていけばよいのでしょうか。脳科学的な視点からアドバイスをいただけたらうれしいです。
<茂木の回答>
モチベーションが下がってしまうのは、当然のことだと思います。いわゆる「役職定年」ですよね。僕の周りでも、ある年齢になると役職から外れ、給与も下がるという話はよく耳にします。
本来、この制度設計には疑問を感じます。会社側はシニア層の給与を減らして経営を合理化したいのでしょうが、納得がいかないという気持ちになるのは無理もありません。プロ野球選手が「成績が落ちたから年俸が下がる」というなら納得もできますが、年齢で一律に決まるのは不条理ですよね。
しかし、ここで脳科学的な「マジックワード」があります。それは「自分がコントロールできないことについては、諦める」ということです。
今の制度は、個人の努力で変えられるものではありません。変えようとすれば社会全体での議論が必要になり、多大なエネルギーを要します。ですから、そこは「仕方がない」と割り切ってしまうことが大切です。
ただ、仕事のやりがいや生きがいは、役職とは別物です。職場での人間関係の中で役割を果たして感謝されたり、後輩にアドバイスをしたりすることは引き続き可能です。
また、人生における「外からの評価」と「自分の評価」は全く別物です。実は、最新の人工知能(AI)の学習においても、外部からの評価軸と自分自身の評価軸は分かれています。そして、AIが成長していくためには、外からの評価よりも、むしろ「自分で決める評価軸」のほうが重要だったりするのです。
役職を外れたからといって、あなたの成長が止まるわけではありません。脳は「人の役に立っている」と感じたときに、最も安定したモチベーションが生み出されます。
納得のいかない不条理な状態であっても、それをうまく受け入れて仕事を続けることで、人間としてさらなる高みへ行くことができます。今の時代、何歳になっても活躍できる現場はあります。
会社を退職した後の人生を、さらに加速させるための「2段ロケット、3段ロケット」の準備期間だと考えてみてはいかがでしょうか。そう思うと、少し楽しくなりませんか?
後輩の方も、いずれは同じ道を歩みます。あなたが悪いのではなく、単に世の中の仕組みがそうなっているだけなのです。「他人から評価される自分」ではなく、「自分が納得できる仕事をする自分」に軸足を移して、脳の成長を続けてください。脳は、そのようなしなやかな成長ができる存在なのです。
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音声版「茂木健一郎のポジティブ脳教室」
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<番組情報>
番組名:茂木健一郎のポジティブ脳教室
配信日時:毎週土曜 22:30配信(予定)
パーソナリティ:茂木健一郎
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/dreamheart/
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