3月7日(土)の放送では、九州教具グループ 代表の船橋修一さんをゲストにお招きして、経営の転換点や、ビジネスシーンにおけるバックキャスティングの活用について話を伺いました。
(左から)パーソナリティの小堺翔太、九州教具グループ 代表 船橋修一さん、アシスタントの芳野裕美(エフエム長崎)
◆企業のはじまりは募金運動だった
九州教具グループは、町の文具店としてスタートした企業です。時代の変化や地域の課題に向き合いながら事業を展開し、現在はオフィス空間の改善をはじめ、ホテル経営やおいしい水の提供など、多角的な取り組みをおこなっています。
その原点は、1946年、戦後間もない時期にさかのぼります。長崎県大村市で「本田文具店」という小さな町の文具店として創業しました。創業者は船橋さんの義理の叔父にあたる人物で、もともとは学校の校長を務めていた教育者でした。戦時中は一家で朝鮮に渡り、日本人向けの国民学校の校長を務めていましたが、敗戦後に引き揚げ、大村市へ疎開し、文具店を始めたといいます。
当時の長崎や大村市は激しい空襲を受け、引き揚げ者が教職に戻る道はほとんど残されていませんでした。そうした状況のなかでも、創業者は文具や教材を扱うことで、教育の現場に近い仕事を続けたいと考えていたのでしょう。
その資金を集めるために、会社は株式会社化され、九州教具株式会社が設立されました。そして始まったのが「愛の鉛筆運動」です。5円の鉛筆を販売し、そのうち2円を点字図書館の建設資金に充てる取り組みで、全国に展開。「岩手県をはじめ、7ヵ所で点字図書館を作りました。それが我が社の成り立ちです」と船橋さんは説明します。
◆文具店からビジネスホテル業に方向転換した理由は?
船橋さんが入社した当時、会社はまだ文具・教材店としての色合いが強く、軽トラックで商品を配達する行商が主な業務でした。しかし、社会は大きく変化していきます。文具や教材が中心だった時代は過ぎ、機械化が進み、やがてコンピューターの時代へと移り変わっていきました。「業態を変えたいとは思っていましたが、簡単なことではありませんでした」と船橋さんは振り返ります。
そこで同社が選んだのが、まったく異なる業種への挑戦でした。他社のノウハウに頼らず、自分たちの力で課題解決の経験を積む。
背景には、船橋さん自身の体験があります。1990年代前半、まだ携帯電話やノートパソコンを持ち歩く人が少なかった頃から、それらを仕事道具として使っていた船橋さん。当時のホテルでは電源が不足しており、延長コードや三又プラグを持ち歩くのが当たり前でした。「ホテルが用意してくれたらいいのに」という実感が、「自分たちでやろう」という決断につながりました。
◆「バックキャスティング」で企業の在り方を見直す
ビジネスホテルという、これまでとは異なる業種への挑戦。社内から戸惑いの声は当然上がります。その判断の軸にあったのが、大学時代にアメリカで学んだ「バックキャスティング」という考え方でした。理想の将来像を描き、そこから逆算して「今、何を選び、何を捨てるのか」を考える思考法です。
インターネットが登場し、OA化や電子化が進み始めた当時、船橋さんは「文房具は将来、インターネットで買うものになる」と予測しました。そこで、あえて文房具中心の事業から距離を取り、ホテル事業へと舵を切ります。ホテル予約もいずれネットが主流になると見据え、「ITに順応できなければ成り立たないサービス業」だと考えたからでした。
この決断は、社内にとって容易なものではありませんでした。売上の大部分を占めていた事業を手放すことへの不安は大きく、「考えられない」という声もあったといいます。それでも船橋さんは、「文房具が不要になるわけではなく、手に入れる手段が変わるだけだ」と捉えていました。自動化や高度化が進む社会において、事務機器やコンピューターへの需要が高まるのは必然だったのです。
一方で、ホテルやオフィス分野へ展開しながらも、ICT教育に再び力を入れている点は象徴的です。その背景には、「創業者が教育者だった」という原点があります。教育の重要性を強く意識するようになったのは、アメリカ留学時の授業体験でした。
講義で教師から投げかけられたのは、「君はなぜこの問題を解いているんだ?」という問いでした。「解けと言われたから」と答えたのは船橋さんだけで、以降の授業でも繰り返されたのは「なぜ?」という問いかけだったといいます。この体験を通じて、「答えではなく理由を考える。それがバックキャスティングなのだ」と気づきました。
「我々人間は何をすべきかというと、“なぜこれをやるのか”を考えなきゃいけないと思うんです」と船橋さんは語ります。
「となりのカイシャに聞いてみた!supported byオリックスグループ」では、番組公式Instagramもスタートしています。
<番組情報>
番組名:となりのカイシャに聞いてみた!supported by オリックスグループ
パーソナリティ:小堺翔太
番組サイト:https://audee.jp/program/show/300006289
![LDK (エル・ディー・ケー) 2024年10月号 [雑誌]](https://m.media-amazon.com/images/I/61-wQA+eveL._SL500_.jpg)
![Casa BRUTUS(カーサ ブルータス) 2024年 10月号[日本のBESTデザインホテル100]](https://m.media-amazon.com/images/I/31FtYkIUPEL._SL500_.jpg)
![LDK (エル・ディー・ケー) 2024年9月号 [雑誌]](https://m.media-amazon.com/images/I/51W6QgeZ2hL._SL500_.jpg)




![シービージャパン(CB JAPAN) ステンレスマグ [真空断熱 2層構造 460ml] + インナーカップ [食洗機対応 380ml] セット モカ ゴーマグカップセットM コンビニ コーヒーカップ CAFE GOMUG](https://m.media-amazon.com/images/I/31sVcj+-HCL._SL500_.jpg)



