◆“魚の数え方”いろいろあるのはなぜ?
スーパーの鮮魚コーナーや食卓で、魚の数え方が違っているのに気づいたことはありませんか? 泳いでいる魚は「一匹」、焼き魚のサンマは「一尾」、お刺身は「一切れ」のように、魚の状態や種類によって数え方が変化します。今回は、その興味深い数え方の違いを探ってみましょう。
最も馴染み深いのが「匹(ひき)」です。水槽で泳いでいる活魚や水揚げされたばかりの鮮魚は「一匹、二匹」と数えます。また「匹」は魚だけでなく多くの動物に使われる助数詞で、生命あるものとして捉えていることがわかります。ところが、魚が水揚げされ、商品として扱われるようになると、その数え方は一気に多様化します。
代表的なのが「尾(び)」です。食材として販売される魚は「一尾、二尾」と数えるのが一般的です。これは、生き物としての魚から商品・食材としての魚へと認識が変わることを表しています。
一方、サンマやイワシ、カツオのように細長い形状の魚は「本(ほん)」と数えられることがあります。また、アジの開きやカレイのように、平たい形状の魚や切り開かれた魚は「枚(まい)」と数えます。紙や板のように薄いもの、平たいものを数える助数詞 が魚にも適用されているのです。
ほかにも、マグロやサーモンなどを刺身用に四角い棒状に切り分けた状態を「柵(さく)」、魚を薄く切った一片を「切れ」、 イワシの目刺しのように数匹をひもや櫛などで連ねたものを「連(れん)」と数えるなど、加工や販売の形態によっても数え方は変わります。
このように、魚の数え方が多様なのは日本人が古くから魚を大切な食材として扱い、その姿形や状態を細やかに見分け、区別してきた文化の表れと言えるでしょう。次に魚を手に取る際は、その数え方に注目してみると日本語の豊かさや食文化の奥深さを再発見できるかもしれません。
![LDK (エル・ディー・ケー) 2024年10月号 [雑誌]](https://m.media-amazon.com/images/I/61-wQA+eveL._SL500_.jpg)
![Casa BRUTUS(カーサ ブルータス) 2024年 10月号[日本のBESTデザインホテル100]](https://m.media-amazon.com/images/I/31FtYkIUPEL._SL500_.jpg)
![LDK (エル・ディー・ケー) 2024年9月号 [雑誌]](https://m.media-amazon.com/images/I/51W6QgeZ2hL._SL500_.jpg)




![シービージャパン(CB JAPAN) ステンレスマグ [真空断熱 2層構造 460ml] + インナーカップ [食洗機対応 380ml] セット モカ ゴーマグカップセットM コンビニ コーヒーカップ CAFE GOMUG](https://m.media-amazon.com/images/I/31sVcj+-HCL._SL500_.jpg)



