今回の放送のゲストは、シンガーソングライターとして活動50周年を迎えた大貫妙子さん。
日本のポップスシーンを長きにわたり彩り続けてきた大貫さん。山下達郎さん、村松邦男さんらと結成した伝説のバンド、シュガー・ベイブ時代のお話などについて伺いました。
大貫妙子さん
東京都出身の大貫さん。1973年に伝説のバンド「シュガー・ベイブ」を結成。1975年の解散後、1976年にファーストアルバム『GREY SKIES』でデビュー。CM、映画、ゲーム音楽関連などの幅広い作品を手がけています。
近年のシティポップ・ブームで2ndアルバム『SUNSHOWER』が話題となり、2010年代には多くのアルバムがアナログで再リリース。現在までに27枚のオリジナルアルバムをリリースするなど精力的に活動を続けています。7月9日には、最新アルバム『ピーターと仲間たち』をリリースしました。
◆山下達郎との出会い、そして「シュガー・ベイブ」結成へ
――当時、音楽好きが集まる喫茶店でアルバイトをしていたという大貫さん。
大貫:東京・四ツ谷に「ディスクチャート」という喫茶店があって。音楽喫茶というわけでもないけど、すごくレアなLPとかが棚にあって、その音楽がかかっていて。いい曲ばかりなんですよ、聞いたこともないような。「いい喫茶店だな」と思って。その音楽を聴きたさのあまりに、そこでしばらくコーヒーを運びながらアルバイトしていました。
そこにある日、山下達郎という人がやってきて。うちの喫茶店には、レアなレコードがいっぱいあるという話を聞きつけて。山下くんも結構(レコードを)集める人だったので、彼がやってきたんでしょうね。
そのときに、ギターが1本そこにあったので、「ちょっといいかな」って言って、彼がそのギターを弾き出したんですよ。それを聴いていたら、「あれ? この人歌もうまいし、どなた?」みたいな感じで。
「あんたさ、ここで働いてんの?」っていうから、「そう、バイトしてる」と。「ふーん、音楽好きなの?」「好きだけど」っていう感じで、どんどん話をするようになって。
唐橋:すごい! 今思うとすごい光景ですね。それで山下さんのほうから「一緒にバンドをやらない?」みたいな。
大貫:女性の声が欲しかった、っていうのもあったみたいで。それで、まあ、いろいろ端折っちゃいますけど、バンドを結成することになったんです。
大貫さんの最新アルバム『ピーターと仲間たち』は絶賛発売中です。
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9月のマンスリーゲストは、歌人・俵万智さんです。
<番組概要>
番組名:NOEVIR Color of Life
放送日時:毎週土曜 9:00~9:30
パーソナリティ:唐橋ユミ
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/color/